画像下治療(IVR:Interventional
radiology)手技における臨床画像の定量評価と再現性に関する研究
(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会: 承認番号16253)
【研究期間】
※2016 年 10 月 03 日 〜 2021 年 10 月 31 日
【研究目的】
画像下治療(IVR:Interventional
radiology)手技の画像を用いて、画像処理や定量技法を用いてIVR手技に関する再現性、効果・成果の定量評価の指標となる新しいパラメータ値の検討・開発を行う。
【研究意義】
新しい定量パラメータの検討、開発によってIVR手技の精度や、手技の再現性の向上に役立つ可能性がある。
【対象・研究方法】
本院にて2011年1月から2021年10月までに画像下治療(IVR)を行った患者における、通常の医療にて取得された画像や診療情報を対象とする。得られたパラメータがIVR手技の効果・成果の定量的な指標となるかどうかの評価には、経過観察が必要な場合もある。IVR時に通常の医療にて取得された画像をDICOM形式にて匿名化して取得する。画像解析ソフトImageJや血管撮影装置付属のワークステーションにて画像解析を行い、定量パラメータ(面積、体積、濃度値、栄養血管検出率、血管内の塞栓物質充填率、塞栓物質変形率など)を算出する。また、観察者誤差があるパラメータについては、観察者5名にて定量パラメータを個々に算出し、その誤差や再現性を解析する。得られたパラメータを使用して再現性、手技や成果の定量評価が行えるかどうかを診療情報と照らし合わせて検討解析する。
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【個人情報の取り扱い】
画像データ・その他検査情報は匿名化を行い,これに関わる個人情報は,個人情報管理者によって厳重に管理されます.研究成果の発表時を含め,外部に公開されることは一切ありません.
【その他】
この研究のために,患者さんに新たな検査や費用が追加されることは一切ありません.
【問い合わせ先】
当研究の対象に該当される患者さんの中で,自らのデータを本研究に使用してほしくないとお考えの方は,拒否することができます.下記,問い合わせ先にご連絡下さい.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部放射線部門 主任診療放射線技師, 日高 国幸まで.
TEL: 06-6879-6812
E-mail:
hidaka@hp-rad.med.osaka-u.ac.jp
「医用画像に対する新しい画質評価法の開発」
(大阪大学医学部附属病院 臨床研究倫理審査委員会:承認番号 14057 - 2)
【研究期間】
2014年8月22日〜2024年3月31日
【研究目的】
画像診断に用いられる医用画像は,撮像や画像生成処理に関する種々のパラメータに依存して画質が大きく変動するため,撮像法の最適化には正確な画質評価が不可欠である.しかし近年の撮像装置では,データ収集法や画像化のための計算法が多様化し,従来の方法では画質の正確な評価が困難になりつつある.本研究の目的は,そのような画像化技術にも対応できる新規画質評価法を開発することである.
【対象】
本研究の主旨,および評価対象とする医用画像(X線CT,シンチグラフィ,SPECT,PET,MRIのいずれか)の撮像原理を理解し,画質評価経験のある20歳以上,65歳未満の方(おもに医療従事者や研究者が対象です).患者さんの画像を用いることはありません.
【方法】
画質評価用ファントムを放射線部で運用されているX線CT,SPECT,PET,MRI各機種で撮像する.その際,撮像パラメータを変化させ.画質の異なる画像を取得する.観察者はディスプレイ上で画像を観察し,主観的印象にもとづいて画質を点数付けし,さらにその模擬病変の検出やその視認性評価を行う.視覚評価結果と撮像パラメータとの関係を解析し,本研究で開発する画質評価法のためのリファレンスデータとする.
【個人情報の取り扱い】
視覚評価に用いられる記録紙への回答は無記名で行われ,連結不可能匿名化を行います.研究終了後,画質評価データは完全に廃棄いたします.本研究に参加された方の個人情報は一切外部に公開されることはありません.
【問い合わせ先】
本研究への参加は任意であり,回答いただいた視覚評価データを撤回することもできます.下記の問い合わせ先にご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部放射線部門主任放射線技師 山田幸子
IMRTにおけるMV-CBCTを用いた三次元自動照合機能の精度評価に関する研究
(大阪大学医学部附属病院 臨床研究倫理審査委員会 承認番号
15301)
【研究期間および目標症例数】
研究期間: 2015年10月19日〜2020年3月31日
目標症例数: 50例
【研究目的】
強度変調放射線治療 (Intensity Modulated
Radiation Therapy: IMRT) では標的とする治療部位への線量集中性を高めた高精度な治療を達成するために,正確な患者位置合わせが要求される.当院のIMRTでは治療時に取得したMegavoltage Cone Beam Computed
Tomography (MV-CBCT) 画像と治療計画時のCT画像を照合することにより三次元的な患者位置情報の確認が可能である.この画像照合の際,放射線治療装置に搭載されている自動照合機能を利用することで患者位置合わせの精度向上が期待される.また,手動による画像照合の照合者間誤差の減少も期待できる.本研究ではIMRT症例において撮影されたMV-CBCT画像を用い,自動照合機能の照合精度について評価することを目的とする.
【対象症例】
2014年7月1日から2015年6月30日までに,当院にて前立腺癌または頭頸癌に対しIMRTによる放射線治療を施行した症例.ただし,20歳未満の症例,治療期間の途中で照射中止となった症例は除外する.
【研究方法】
上記の対象症例において,治療時に取得されたMV-CBCT画像を解析対象とし,自動照合機能を利用して照合誤差を算出する.自動照合機能によって得られた照合誤差と手動照合による照合誤差を比較することにより,その精度を統計学的に評価する.さらに,骨盤部および頭頸部の異なる部位における自動照合機能の差異や有用性について考察し,臨床現場におけるこの機能の最大限の利用法を検討する.
【個人情報の取り扱い】
画像データやその他情報は匿名化により厳重に保護・管理されます.本研究に関わる個人情報は研究成果の発表時も含め,外部に公開されることは一切ありません.
【その他】
本研究は過去に取得した既存画像を利用するため,患者さんに新たな検査や治療の追加,費用負担が発生することは一切ありません.
【問い合わせ先】
ご希望に応じ,他の患者さんの個人情報保護や本研究に支障がない範囲内で,この研究に関する資料を入手することができます.また,本研究への参加は任意であり,拒否することもできます.ただし,すでに研究成果が学会や論文などで公開されている場合はデータを破棄することができません.対象症例に該当する患者さんの中で本研究への参加拒否をご希望される方は,下記の研究責任者までご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師
橋渡 貴司 (研究責任者)
TEL:
06-6879-6812
MRIを用いた非造影灌流画像法(Arterial
Spin Labeling)における小児の頭部特有のアーチファクトの原因究明
(大阪大学医学部附属病院 臨床研究倫理審査委員会 承認番号
17002)
【研究期間および目標症例数】
研究期間: 2017年4月20日〜2021年3月31日
目標症例数: 100例
【研究目的】
Magnetic resonance imaging (MRI) の撮像法の1種であるarterial spin labeling (ASL) は,造影剤を体内投与することなく,脳血流量(cerebral blood flow, CBF)など人体の灌流情報を取得できる.しかし,このASLには,小児の頭部において,右に比べて左の大脳半球のCBFが低く測定されてしまうという偽像(アーチファクト)が頻発している.本研究では,過去に診療目的で撮像された小児と成人の頭部MRI画像(ASLを含む)を解析することで,小児に特有な左右差アーチファクトの発生原因を解明し,その解決策を考案することを目的とする.
【対象症例】
当院のGE社製3.0T MRI装置(Discovery MR750とDiscovery MR750w)において,過去に診療目的でASLを含む頭部MRI検査を施行した0〜80歳の患者.なお,下記に当てはまる症例は除外する:
@核医学検査などの他検査でCBFに左右差があることが確認された症例;
AASL画像上に,体動や体内金属などによる明らかなアーチファクト(左右差を除く)が確認された症例;
B同一検査(MRI)で得られた画像で,疾患・病態が原因でCBFに左右差があることが示唆された症例.例えば,拡散強調画像で高信号域,片側大脳半球に脳腫瘍,片側または両側主要脳血管に狭窄・閉塞,Gd造影剤による濃染域,など.
【研究方法】
上記対象を年齢によりいくつかの群に分類し,以下の項目を各群について計測・観察する:
@左右の大脳半球のCBFの差;
A2次元または3次元画像上で確認できる身体的特徴や幾何学的位置など.
【個人情報の取り扱い】
画像データやその他情報は匿名化により厳重に保護・管理されます.本研究に関わる個人情報は研究成果の発表時も含め,外部に公開されることは一切ありません.
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【その他】
本研究は過去に取得した既存画像を利用するため,患者さんに新たな検査や治療の追加,費用負担が発生することは一切ありません.
【問い合わせ先】
ご希望に応じ,他の患者さんの個人情報保護や本研究に支障がない範囲内で,この研究に関する資料を入手することができます.また,本研究への参加は任意であり,拒否することもできます.ただし,すでに研究成果が学会や論文などで公開されている場合はデータを破棄することができません.対象症例に該当する患者さんの中で本研究への参加拒否をご希望される方は,下記の研究責任者までご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師 幾嶋 洋一郎 (研究責任者)
TEL: 06-6879-6812
E-mail:
y_ikushima@hp-rad.med.osaka-u.ac.jp
111In-ペンテトレオチドを用いた神経内分泌腫瘍シンチにおける収集条件及び再構成条件の最適化
(大阪大学医学部附属病院 観察研究倫理審査委員会:承認番号 16179-2)
【研究期間】
2016年10月17日〜2020年3月31日
【研究目的】
111In-ペンテトレオチドを用いた神経内分泌腫瘍(NET)シンチは,日本国内で2016年1月から保険診療が可能となった.NETシンチは,ソマトスタチン受容体が発現している病変部位の分布を確認することができ,NETの機能性腫瘍としての診断に役立つ.
しかしNETシンチにおいては,先行使用されている欧米における撮像ガイドラインでも技術的根拠が示されていない.そこで本研究の目的は,腫瘍を検出するために必要な収集条件および画像再構成条件の最適化を行うこととした.
【対象・方法】
対象は大阪大学医学部附属病院においてNETシンチ検査を施行した症例とする。薬剤投与後,経時的に撮像を行い,それぞれの画像に対して収集条件および画像再構成条件の最適化を行う.評価項目は各画像のカウントやコントラスト,分解能などで,NEMA IEC body phantomの物理データを基準として比較検討を行う.
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【個人情報の取り扱い】
匿名化を行います.本研究に関わる個人情報は,厳重に管理されます.研究成果の発表時を含め,外部に公開されることは一切ありません.
【問い合わせ先】
本研究への参加は任意であり,対象に該当する患者さんの中でデータ使用を希望されない方は拒否することができます.下記問い合わせ先までご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部放射線部門 診療放射線技師 生田理恵
TEL: 06-6879-6812
SPECT/CT検査における定量的画像情報の有用性
(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会: 承認番号17052)
【研究期間】
倫理審査承認後〜2021年3月31日
【研究目的】
放射性医薬品の体内代謝から病変や臓器の機能を評価するSPECT検査では、集積の増減を正常臓器の集積との比較やノーマルデータベースとの比較を行うなど、定性的な評価が多い。悪性腫瘍の評価として一般的に診療で用いられているFDG-PET/CTと同様にSPECT/CT検査においても放射性薬剤の集積の程度を定量的に評価することが可能となった。本研究の目的は、本院にて施行したSPECT/CT検査で得られた定量的な画像情報と病態及び臓器の機能との関係性を評価し、定量画像の有用性を検討することとする。
【対象と方法】
対象は、2008年装置導入以降SPECT/CT検査を行った全症例とする。使用装置はシーメンス社製SPECT/CT装置(Symbia T6, Symbia
Intevo 6)を用いる。各放射性核種に対してキュリーメータとSPECT/CT装置とのCross Calibrationを行う。また、各検査における放射性医薬品の投与時間、投与量、患者の身長、体重の情報を付加し定量画像を作成する。得られた定量画像を用いて病変や臓器の集積を定量的に評価し、有用性を検討する。
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【個人情報の取り扱い】
画像データやその他の情報は匿名化さており、個人情報管理者により厳重に保管・管理されております。対象となる方の個人情報は、研究成果発表時を含め、外部に公開されません。
【問い合わせ先】
本研究において、患者さままたはそのご家族の意志によりデータの使用を拒否することもできます。その際は、下記にご連絡下さい。
大阪大学医学部附属病院 医療技術部放射線部門 診療放射線技師 長友和也(研究責任者)
TEL:
06-6879-6812
「MRIを主軸としたMultimodality
Imagingによる脳腫瘍の灌流計測に関する包括的画像解析」
(大阪大学医学部附属病院 観察研究倫理審査委員会 承認番号 17225-2)
【研究期間】
2017年10月06日〜2022年3月31日
【目標症例数】
130例
【研究目的】
Magnetic
resonance imaging (MRI) を用いた灌流強調画像 (perfusion weighted imaging:
PWI) の撮像法には,ガドリニウム (Gd) 造影剤投与を要するdynamic susceptibility contrast (DSC) 法と,Gd造影剤投与を必要としないarterial spin labeling
(ASL) 法がある.DSC法は脳血流量 (cerebral
blood flow: CBF) や脳血液量 (cerebral blood volume: CBV) など多くの人体の灌流情報を計測できる.一方,ASL法は非侵襲的であるが計測できる灌流情報はCBFのみであり,その計測値の妥当性について議論されている.本研究では,脳腫瘍症例における2種類のPWI撮像法 (DSC,ASL) の灌流情報の対比,さらに他のMR画像や放射線検査 (computed tomography: CT,positron emission
tomography: PET) の画像を組み合わせた画像解析を行い,脳腫瘍症例における灌流計測の有用性を検討することを目的とする.
【対象症例】
2014年1月1日〜2021年3月31日の期間に,通常の医療における診療目的でPWIを含む頭部MRI検査を施行した脳腫瘍またはその疑いのある症例 (後方視的観察研究).なお,除外基準は下記の通り.
除外基準:
(1) 開頭腫瘍摘出術または生検術が施行されず,病理組織診断にて脳腫瘍と確定されていない症例
(2) 画像上に撮像時の体動や磁化率などによる偽像 (アーチファクト) を認め,正確な灌流計測が困難な症例
【研究方法】
上記対象症例のMR画像に加え,次の医用画像や診療情報 (病理所見) を利用する.
(1) 頭部造影CT画像,18F-fluorodeoxyglucose (18F-FDG)-PET画像
(2) 確定診断病名,Ki-67 (MIB-1) labeling index
PWIを用いて脳腫瘍領域の灌流情報を計測する.病理所見を参考に,対象症例をいくつかの群に分け,2種類のPWI撮像法 (DSC,ASL) の相関や乖離について調査する.また,PWIを用いた脳腫瘍鑑別や悪性度推定などを評価する.さらに,PWIで計測した灌流情報とCT画像や18F-FDG-PET画像の画像所見との対比を行い,複数検査による脳腫瘍診断の有用性を検討する.
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院 (単施設)
【個人情報の取り扱い】
本研究は大阪大学のみで実施されます.画像データやその他情報は匿名化により厳重に保護・管理されます.本研究に関わる個人情報は研究成果の発表時も含め,外部に公開されることは一切ありません.
【その他】
本研究は過去に取得した既存画像を利用するため,患者さんに新たな検査や治療の追加,費用負担が発生することは一切ありません.
【問い合わせ先】
ご希望に応じ,他の患者さんの個人情報保護や本研究に支障がない範囲内で,この研究に関する資料を入手することができます.また,本研究への参加は任意であり,拒否することもできます.なお,研究協力を拒否された場合においても,当院での診療において不利益を被ることは一切ありません.ただし,すでに研究成果が学会や論文などで公開されている場合はデータを破棄することができません.対象症例に該当する患者さんの中で本研究への参加拒否をご希望される方は,下記の研究責任者までご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師
橋渡 貴司 (研究責任者)
TEL:
06-6879-6812
「放射線画像からの新たな診療情報の抽出」
(大阪大学医学部附属病院 観察研究倫理審査委員会 承認番号
17306-2)
【研究期間】
2017年11月27日〜2027年12月31日
【目標症例数】
1000例
【研究目的】
単純X線検査は古くから用いられている手法であるが,胸部や骨に代表される画像は情報量が多く,また簡便に行えるため,現在も様々な診療科で広く利用されている.他方,2000年以降の急速なディジタル化に伴いX線機器の性能や画像処理技術の発達による画質の改善,また整形外科に代表される撮影ポジショニングの多様性により,得られる画像情報は格段に増加している.しかしながら,現状得られた画像から最大限の情報が得られているとは言い難く,多くの情報を含んでいると思われる.そこで今回,診療で得られる放射線画像データを用い,様々な画像の計測や処理,解析を行うことで,診療に付加できる情報を抽出することを目的とする.
【研究方法】
対象)当院で診療に用いられている放射線画像(2012年1月1日から2027年12月31日)
方法)画像の取得,計測および処理は,以下の2種類の方法で行う.
@ すでに院内ネットワークに接続されている放射線情報端末やワークステーションを利用し,そのソフトを利用して解析する.
A 画像を匿名化して抽出し,データを画像処理装置に移行して解析を行う.
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院 (単施設)
【個人情報の取り扱い】
本研究は大阪大学のみで実施されます.画像データやその他情報は匿名化により厳重に保護・管理されます.本研究に関わる個人情報は研究成果の発表時も含め,外部に公開されることは一切ありません.
【その他】
本研究は過去に取得した既存画像を利用するため,患者さんに新たな検査や治療の追加,費用負担が発生することは一切ありません.
【問い合わせ先】
ご希望に応じ,他の患者さんの個人情報保護や本研究に支障がない範囲内で,この研究に関する資料を入手することができます.また,本研究への参加は任意であり,拒否することもできます.なお,研究協力を拒否された場合においても,当院での診療において不利益を被ることは一切ありません.ただし,すでに研究成果が学会や論文などで公開されている場合はデータを破棄することができません.対象症例に該当する患者さんの中で本研究への参加拒否をご希望される方は,下記の研究責任者までご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師
松澤 博明 (研究責任者)
TEL:
06-6879-6812
「高精度放射線治療後に生じうる2次がんリスク評価」
(大阪大学医学部附属病院 観察研究倫理審査委員会 承認番号18129)
【研究期間】
2018年7月30日〜2020年3月31日
【研究の目的】
放射線治療技術の発展によって高精度放射線治療を実施できる装置が増加し、患者の特徴に合わせた照射技法・治療装置の選択が可能となっている。形成される放射線の線量分布は装置の特性に従い、照射技法・治療装置によって標的周囲の正常組織が受ける線量は異なる。本研究では照射技法・治療装置の組み合わせによって患者が被る2次がんリスク値を算出し、治療手技の決定時に考慮するべき因子として提示することを目的とする。
【研究の対象・方法】
2015年4月から2020年3月までの期間内において、当院にて放射線治療を受けた症例を対象とする。治療部位、照射技法、治療装置の組み合わせによって群分けし、その中から無作為に対象を抽出する。立案された放射線治療計画から対象とする正常臓器が受ける単位体積あたりの線量を抽出し、臓器等価線量を算出する。算出された臓器等価線量を各群にて比較し、照射技法・治療装置の組み合わせによって生じる相対リスク値と放射線治療終了後から一生涯にわたって患者が被る生涯リスク値を算出する。
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【個人情報の取り扱い】
本研究は大阪大学のみで実施されます。画像データやその他情報は匿名化により厳重に保護・管理されます。本研究に関わる個人情報は研究成果の発表時も含め、外部に公開されることは一切ありません。
【その他】
本研究は過去に取得した既存画像を利用するため、患者さんに新たな検査や治療の追加、費用負担が発生することは一切ありません。
【問い合わせ先】
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師
黒須 圭太(研究責任者)
TEL: 06-6879-6812
「人工知能を用いた様々なモダリティでの包括的な医用画像処理及び解析方法の検討」
(大阪大学医学部附属病院 観察研究倫理審査委員会 承認番号19133)
【研究期間】
2019年7月8日〜2024年3月31日
【研究の目的】
様々なモダリティの医用画像に対して,深層学習等の人工知能を用いた画像処理及び画像解析をすることにより,従来そして今現在行われている処理や解析では得られなかった新たな知見をえることであり,臨床へのフィードバックを目指すものである.
【研究の対象・方法】
本院において,2014年1月〜2024年3月までに得られた医用画像(単純X線,X線CT,MRI,IVRなど)を対象とする.解析を行う際には,診療で得られる大量の医用画像をDICOM形式にて匿名化した上で取得する.(後方視的観察研究)
解析は以下の方法を検討している.
1. 画像解析ソフトImageJや数値解析ソフトMATLAB,Octave,及びすでに院内ネットワークに接続されている放射線情報端末や撮影装置附属のワークステーションを利用して解析を行う.
2. 抽出した情報を,独自に構築した解析プラットフォーム(使用言語Python,Javaを用いたニューラルネットワークや深層学習)で解析を行う.
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【個人情報の取り扱い】
画像データ・その他検査情報は匿名化を行い,これに関わる個人情報は,個人情報管理者によって厳重に管理されます.研究成果の発表時を含め,外部に公開されることは一切ありません.
【その他】
この研究のために,患者さんに新たな検査や費用が追加されることは一切ありません.
【問い合わせ先】
当研究の対象に該当される患者さんの中で,自らのデータを本研究に使用して欲しくないとお考えの方は,拒否する事が出来ます.下記,問い合わせ先にご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師
高尾 友也(研究責任者)
TEL: 06-6879-6812
E-mail:t_takao@hp-rad.med.osaka-u.ac.jp
「核医学検査・治療における放射性医薬品の実投与量ならびに各臓器や周辺環境などの放射能濃度に関する研究」
(大阪大学医学部附属病院 観察研究倫理審査委員会 承認番号20326)
【研究期間】
2020年11月13日
〜 2025年3月31日
【研究目的】
核医学部門においては各検査・治療に関して放射性医薬品の実投与量を記録することが求められています。また、核医学検査における各種定量指標の算出に必要な対象臓器の放射能濃度や装置の感度などの性能に応じた適切な投与放射能量の調整など、放射性医薬品の実投与量や各臓器、周辺環境の放射能量、濃度を精度よく求めることは重要です。しかしながら、実投与量や放射能濃度を求める際の手技・手法やその精度に関する検討は数少ない分野もあるため、本研究で検討を行います。
【研究対象】
2019年4月〜2025年3月に当院で放射線医薬品を使用した検査・治療を受けられた方
【研究方法】
大阪大学医学部附属病院 放射線部核医学部門にて施行した核医学検査・核医学治療に関して後ろ向きに検討を行います。各検査・治療に関する放射性医薬品の投与量ならびに各臓器、周辺環境の放射能濃度に関して、診療記録や検査記録、画像や各装置に記録されているデータなどの患者情報を、匿名化した後に、画像解析ソフトやワークステーション等にて総合的に比較・解析し検討を行います。定量値の精度などの画質評価に加え、各放射性医薬品の診療画像に最適な放射性医薬品の投与量、画像収集条件、各検査の被ばく線量や院外に排出される放射能濃度、公衆被ばく線量等を検討します。
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【個人情報の取り扱い】
研究対象者のデータや検体から氏名等の特定の個人を識別することができることとなる記述等を削り、代わりに新しく符号又は番号をつけて匿名化を行う研究対象者とこの符号(番号)を結びつける対応表を当院及び大阪大学で作成し、個人情報管理者は外部の漏れないように厳重に保管します。
【問い合わせ先】
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
大阪大学医学部附属病院 放射線部 放射線管理室
教室系技術職員
川口修平(研究責任者)
TEL :
06-6879-6812
「X線被ばくの最適化と被ばく線量管理に関する研究」
(大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会: 承認番号20422)
【研究期間】
2020年 1 月 15 日 〜 2023 年 3 月 31 日
【研究目的】
血管造影室で行われる、血管造影やIVR(画像下治療,Interventional radiography)ではX線を用いて診療、治療が行われる。その際には患者や術者の被ばく線量の管理が問題となる。当院も、さらなる被ばく低減のため、透視条件や撮影条件の見直しの検討が必要となる。また、各検査における被ばく線量は線量管理サーバに蓄積されている。この線量情報を用いて手技別・疾患別に分類して抽出して、最適化を行う手法の開発・提案を行うこと。
【研究意義】
X線被ばくの最適化と被ばく線量管理を適切に行うことによって、患者被ばく線量の低減、術者被ばく線量の低減に役立つ可能性がある。
【対象・研究方法】
本院にて2018年3月から2023年3月までに血管撮影室で撮影を行った患者における、通常の医療にて取得された画像や診療情報を対象とする。
【研究機関名】
大阪大学医学部附属病院(単施設)
【個人情報の取り扱い】
画像データ・その他検査情報は匿名化を行い,これに関わる個人情報は,個人情報管理者によって厳重に管理されます.研究成果の発表時を含め,外部に公開されることは一切ありません.
【その他】
この研究のために,患者さんに新たな検査や費用が追加されることは一切ありません.
【問い合わせ先】
当研究の対象に該当される患者さんの中で,自らのデータを本研究に使用してほしくないとお考えの方は,拒否することができます.下記,問い合わせ先にご連絡下さい.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部放射線部門 主任診療放射線技師
日高 国幸(研究責任者)
TEL:
06-6879-6812
E-mail:
hidaka@hp-rad.med.osaka-u.ac.jp
「放射線治療計画用CT撮影における被ばく線量の実態調査と新しい線量参考レベルの考案」
(大阪大学医学部附属病院 倫理審査委員会 承認番号 20301)
【研究期間および目標症例数】
研究期間: 2020年4月1日〜2025年3月31日 目標症例数: 2000例
【研究目的】
医療法改正に伴い,2020年4月より「医療被ばくの線量管理・線量記録」が規定されました.国内においては医療被ばく研究情報ネットワークが策定した日本の診断参考レベル (DRLs) に基づいた線量管理が普及しつつありますが,同じCT検査であっても,診断目的と放射線治療計画目的のCT撮影では要求される画質が異なり,適切なCT撮影条件も当然異なります.しかし,現状は本国において後者のCT撮影の実態を反映した線量管理に関するガイドラインがありません.
本研究は,放射線治療計画用CT撮影における被ばく線量の実態を明らかにするとともに,被ばく線量と治療計画に必要な画質の関係について検討を行い,放射線治療分野における新しい線量参考レベルを考案することを目的に実施します.
【対象症例】
2015年4月1日〜2025年3月31日の期間に,本院において日常診療下で診断または放射線治療計画を目的にCT撮影を施行した成人患者を対象とします.CTの画質評価の観察者実験は,本院にてCT検査や医用画像を扱う医師や診療放射線技師などの医療従事者10名程度を対象に実施します.
【研究方法】
CT撮影を施行した患者さんの被ばく線量指標値を集計し,撮影部位ごとに統計量を算出します.今回は放射線治療計画CTの被ばく線量について,自施設の診断CTの被ばく線量あるいはDRLsと比較・評価します.放射線治療計画に必要な画質と撮影条件の関係についても調査を行います.画質評価用ファントムを用いた医療従事者によるCT画像の視覚評価を実施し,上記の被ばく線量調査結果との関係を解析して,最適なCT撮影条件を検討します.最終的には患者さんの体格や年齢に応じた放射線治療計画CTの画質と撮影線量のバランスの管理 (線量の最適化) に活用できる新しい線量参考レベルを考案したいと思います.
【個人情報の取り扱い】
被ばく線量データやその他情報は匿名化により厳重に保護・管理されます.本研究に関わる個人情報は研究成果の発表時も含め,外部に公開されることは一切ありません.今後,本研究で得た情報を利用(2次利用)する場合には,改めて本院倫理審査委員会の承認を得ます.
【その他】
本研究は過去に取得した既存画像を利用するため,患者さんに新たな検査や治療の追加,費用負担が発生することは一切ありません.
【問い合わせ先】
ご希望に応じ,他の患者さんの個人情報保護や本研究に支障がない範囲内で,この研究に関する資料を入手することができます.また,本研究への参加は任意であり,拒否することもできます.ただし,すでに研究成果が学会や論文などで公開されている場合はデータを破棄することができません.対象症例に該当する患者さんの中で本研究への参加拒否をご希望される方は,下記の研究責任者までご連絡ください.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師
上村 拓幹 (研究責任者)
TEL: 06-6879-6812
「放射線治療におけるCTと位置照合および位置確認用X線に対する医療被ばくの多施設実態調査」
(機関の長 許可番号: K23061)
研究の目的
2020年4月の医療法施行規則の改正に伴い,放射線治療領域においてはCTシミュレータや循環器用透視装置の被ばく線量の管理と記録が求められています.これを受けて,日本放射線腫瘍学会は,位置照合撮影に伴う被ばく線量評価及び最適化を実施し,医療被ばくによる線量が表示される機器については,線量記録を行うことを望むとしています.
現在,医療被ばくの最適化のツールとして診断参考レベル (Japan DRLs
2020) がありますが,放射線治療に関連する項目は準備されておりません.本研究課題は,放射線治療計画用CTおよび画像誘導放射線治療用CTによる被ばく線量を調査し,新たな放射線治療の診断参考レベル (DRLs) といった指標を得ることを目的としております.そのため多施設から被ばく線量情報や患者さんの基本情報を収集させていただき,放射線治療における医療被ばくの最適化を目指します.
研究期間
2023年6月9日
〜 2025年3月31日
対象となる方
大阪大学医学部附属病院放射線治療室および国立大学病院放射線治療室 (17施設) において,2008年1月から2022年12月までの治療計画CT及び画像誘導放射線治療用CTを施行した患者さんを対象とします.各施設において治療計画CT及び画像誘導放射線治療用CTを施行した成人30名 (20歳以上,体重50〜70kg) ずつ,小児30名 (15歳未満) ずつの計120名を想定し,18施設で合計2,160名を予定しています.
利用させていただきたい試料・情報について
当院での放射線治療の実施に伴うX線の被ばく線量情報および対象となる患者さんの基本情報を収集し,標記研究課題実施のために利用します.
被ばく線量情報は治療計画CT及び画像誘導放射線治療用CTにより取得します.放射線治療に必要な被ばく線量情報のみを対象とし,本課題による追加の被ばくはございません.多施設の協力を得て,後方視的に情報収集を行い,統計的解析を行います.オプトアウトのため,各施設のホームページにて文書を公開いたします.
なお,利用に当たっては氏名,住所,電話番号,患者番号等個人を特定できる情報を削除し,本研究のための固有の番号を付して (これを匿名化といいます),行います.その後,収集した情報を弘前大学医学部附属病院放射線治療室へ提供させていただきます.
研究成果については,学会発表や論文投稿等の方法で公表されますが,その内容から対象者個人が特定される事はありません.研究から得られた個別の結果については原則としてお答えしませんが,希望される方は下記の連絡先までご連絡ください.
本研究課題について,より詳細な内容をお知りになりたい場合や,試料・情報の利用に同意いただけない患者さん/その代理人の方は,下記の連絡先までご連絡ください.
研究への利用に同意いただけない場合,当該患者さんの試料・情報については対象から除外します.ただし,連絡いただいた時点で既に研究成果公表済の場合は,該当者のデータのみを削除する等の対応は出来かねますので,ご了承願います.
大阪大学医学部附属病院 医療技術部 放射線部門 診療放射線技師
橋渡 貴司 (当院研究責任者)
TEL:
06-6879-6812
「心臓MRI撮像における心拍数の影響に関する研究」
(大阪大学医学部附属病院 倫理審査委員会 承認番号 21525-2)
研究期間、対象となる方
2016年4月1日〜2026年3月31日の間、当院で心臓MRIの撮像を受けられた方
研究目的・方法
心臓MRIにおける心拍数と撮像条件が、画質、また画像を解析することで得られる値に対する影響を検討し、より最適な撮像条件を検討することを目的とします。
上記の期間に撮像された心臓MRIに対してワークステーションを使用し解析を行います。解析を行うことで、心機能を表す指標、心筋の緩和時間、変形量を示す指標等を得ることができます。これらを撮像時に記録した心拍数、身長、体重といった情報を電子カルテから取得し、照らし合わせ、心拍数と解析した値との関係性を考察します。
なお得られた情報は個人を特定できる情報は削除し、独自の番号を付与し管理します。付与した番号の対応表については、研究責任者が適切に管理します。
研究を行う期間は2026年3月までとなります。
研究に用いる試料・情報の種類
情報:撮像された画像データ、電子カルテから得られた身長、体重、心拍数、血圧等
試料:本研究では使用しません
お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
大阪大学医学部附属病院 医療技術部放射線部門 診療放射線技師
矢畑 勇武(研究責任者)
連絡先:06−6879−6812
E-mail:i_yabata@hp-rad.med.osaka-u.ac.jp