
check_box手術入院について
- 手術入院の場合、術前に造影剤を使った頭部CTや頭部MRIを行います。術後、必要に応じて、頭部CT、MRI、脳波検査を行います。
- 予定される手術によって、入院期間が異なります。当院で行われる外科的治療は大きく下記のようなものがあります。それぞれの大まかな入院期間と流れを示します。入院期間の記載はあくまでもおおよその日数ですので、患者さんによっては異なる場合があります。
焦点を切除する前に、頭蓋内脳波検査を行う必要がある場合とない場合があります。
頭蓋内脳波検査を行う必要性に関しては主治医より説明されます。
widgets 焦点を切除する前に、頭蓋内脳波検査を行う必要がある場合
頭蓋内脳波検査は開頭して行う場合と開頭をせずに経皮的に行う場合があります。
開頭して電極を留置し、頭蓋内脳波検査をする場合
- 頭蓋内脳波検査と焦点切除術を同一入院で行います。入院時間は約1ヶ月間かかります。
- まず全身麻酔下で、開頭して頭蓋内電極を留置し、留置した電極で脳波を約2週間ほどビデオと同時に記録し、発作を捉え、発作の焦点を確認します。
- 頭蓋内電極を留置した状態で、 頭部CT、MRI検査も行います。
- 約2週間後、もう一度全身麻酔下で開頭して、頭蓋内に留置した電極を外すと同時にてんかん焦点を切除します。
開頭をせずに経皮的に電極を留置し、頭蓋内脳波検査をする場合
- 頭蓋内脳波検査と焦点切除術を別々の入院で行います。1回目の入院は約2週間、2回目の入院は約10日間かかります。
- 1回目の入院時、全身麻酔下で棒状の頭蓋内電極を頭皮から頭蓋内に差し込んで留置します。留置した電極で脳波を約2週間ほどビデオと同時に記録し、発作を捉え、発作の焦点を確認します。
- 十分に発作が捉えられたら、電極を病室で抜去し、問題がなければ翌日に退院していただきます。
- 2回目の入院時(数週間〜2ヶ月後が多い)、 全身麻酔下で開頭しててんかん焦点を切除します。
いずれの場合でも、頭蓋内脳波検査中に、てんかん発作を捉える以外、てんかん焦点に近い部位の脳機能を調べ(医学的にマッピングと言います)、切除できる範囲を決めるための検査を行うことがあります。
当院で行われる脳機能マッピング検査は以下のようなものがあります。
- 留置した頭蓋内電極を使って、電気刺激をしながら、喋ったり、見せた物の名前を言ったり、覚えたり、手足を動かしたりしてもらい、言語、記憶、運動機能に関係する脳の部位を調べます。
- パソコン画面で文字、画像などを見てもらったり、手足や顔を動かしてもらったりして、その間の頭蓋内脳波を解析して、言語、記憶、運動機能に関係する脳の部位を調べます。
widgets 頭蓋内脳波を行わないで、一期的に焦点切除を行う場合
- 全身麻酔下で開頭しててんかん焦点を切除する手術を行います。
- 入院日数は約10日~2週間となります。
てんかんの焦点が見つからない場合や全般てんかんの場合に行う手術です。当院で行われている緩和的手術は以下のようなものがあります。
widgets 脳梁離断術
- 全身麻酔下で開頭して行います。
- 入院期間は患者によって異なることが多く、10日間から1ヶ月かかる場合があります。
widgets 迷走神経刺激装置留置術
- 全身麻酔下で行います。術後にレントゲンを行います。
- 入院期間は数日から1週間くらいです。
- 刺激は退院後の外来通院時に開始します。