
check_box検査について
- 脳波検査は、頭皮上にたくさんの電極を貼り付けて脳の電気活動を測定し、大脳の活動状態を評価する検査です。非侵襲的で、痛くありません。身体にも全く影響しない検査ですので安心して受けてください。
- 検査は1時間程度かかります。電極をつけた状態でベッドに寝ていただき、安静覚醒状態と可能であれば睡眠状態を計測します。小児科の場合は睡眠不足で来院いただき、必要に応じて睡眠導入剤を使用する場合があります。
- 測定の障害となりますので、整髪料(ポマード、ワックス、スプレーなど)はつけずにご来院ください。耳にも電極をつけますので、ピアス等も外していただきます。
- 電極を貼るためのクリームが頭皮に付きますので、検査終了後に洗髪台での洗髪が可能です。洗髪を希望される方はタオルをご持参ください。

- 血液検査を行い、てんかん発作の原因となる異常が現れていないかを調べます。
- また、薬で治療している場合には、薬の効果や副作用を調べるために薬の血中濃度や肝機能・腎機能などの血液検査を行うこともあります。

- 頭部MRIはてんかんの原因となる頭蓋内の病変があるかどうかを確認するための検査です。
- 病変がある場合、さらにその病変が患者さん個人のてんかん発作の原因となりうるかを検討します。
- この検査は約30分かかります。検査時は動かないでじっとしておいていただく必要があり、お子さんや安静が保たれない患者さんの場合、鎮静するためのお薬を投与した上検査を行う場合もあります。どうしても眠れない場合や安静が保たれない場合には検査を中止することもあります。
- 閉所恐怖症や体に金属が入っている(歯科矯正器具・ペースメーカー)など検査ができない場合がありますので、検査前にMRIのチェックリストを確認していただき、事前に検査の可否を確認します。

- 脳磁図はてんかん発作を起こす「スイッチ」となる脳の場所(てんかん焦点)を見つけるのに有用な検査です。脳波よりも脳内の位置を正確に特定することができます。
- この検査は約1時間かかります。検査時は安静を保つ必要があり、お子さんや安静が保たれない患者さんの場合、鎮静するためのお薬を投与した上検査を行う場合もあります。
- 閉所恐怖症や体に金属が入っているなど検査ができない場合がありますので、検査前に確認していただき、事前に検査の可否を確認します。
- 検査中にてんかんの脳波異常が検出できない場合、上記「スイッチ」となる脳の場所を見つけることができませんので、場合によっては再検査が必要なことがあります。

- 核医学検査(FDG-PETやSPECT)は脳内の代謝や血流の異常などを指標に、働きの異常がある場所を捉え、てんかん発作を起こす「スイッチ」となりうる脳の場所を推定します。
- これらの検査は微量のアイソトープを代謝や血流の目印として使います。まだ全国でもごく限られた病院でしか行われていない特殊な検査です。アイソトープは短時間に自然に崩壊して、短時日で放射能がほとんど消失するものを選んでいます。くすりの量は検査に必要とするだけの微量です。目印に使っているアイソトープはわずかですから、それによる影響はこれまでに1件も報告されていません。くすりとしての副作用は2、3ありますが、これは10万人に約1.3人の割合です。この割合もくすりの品質管理が行き届くようになって、年々減少しています。
- 核検査時は安静を保つ必要があり、お子さんや安静が保たれない患者さんの場合、検査ができない可能性もあります。検査の可否は入院時に主治医が判断します。
- 核FDG-PETを行う当日は検査前に食事制限がありますので、主治医や看護師によく確認してください。
- 妊娠中の女性の検査および妊娠中のお母様の付き添いはひかえてください。

- 患者さんの現状をよりよく知るために、患者さんの記憶力や知能を検査します。
- 子どもさんの場合、年齢や目的に応じて発達や知能のレベルを調べます。
- 心理検査の種類:知能検査、記銘力検査、発達検査 など
- 検査は時間がかかります。一つの検査には数時間かかる場合もあり、入院中に2日間に分けて検査することもあります。ビデオ脳波を行なっている場合は臨床心理士が病室を伺い、検査します。
- 脳波-fMRI同時計測
- 脳波とfMRIを同時にとることによって、てんかんによる脳波の異常が発生している時に脳内のどの場所が活動しているかを捉えるための検査法です。
- てんかん発作のスイッチとなる脳内の場所をより正確に捉える可能性が高いと世界中のこれまでの研究で知られています。大阪大学ではこの検査法がどこまでてんかん患者さんの脳内異常を検出し、今後臨床に役に立てられるかを確認するために研究を行なっています。
- まだ全国でもごく限られた施設でしか行われていない特殊な検査法です。
- 入院中や退院後にこの研究へのご参加をお願いする場合があります。
- 詳しくは「UMIN-CTR 臨床試験登録情報」をご参照ください。


Brain Products GmbHの厚意により掲載