Resilient Health Care  

平成26-29年度科学研究費補助金基盤研究(B)

レジリエンス・エンジニアリング理論の
医療の質・安全における実用化研究

近年、理論構築がなされたばかりのレジリエンス・エンジニアリングと呼ばれる新しいアプローチを、医療安全において実用化することを目的としている。「失敗から学び、原因を特定し、再発防止策を講ずる」という従来の安全管理手法は、自動車生産ラインのようなリニアシステム産業を前提としたものであり、医療をはじめとするコンプレックスシステム(複雑系)における有用性には限界が指摘されている。このような批判を背景に生まれたレジリエンス・エンジニアリングは「コンプレックスシステムでは成功も失敗もその起源は同じであるため、失敗ではなくうまく行われたことに着目し、事故の発生を待たず、将来を予測し先行的に対応する」という、従来の安全管理手法の対極的アプローチをとる。本研究では、難解なレジリエンス・エンジニアリング理論を、医療安全において展開するための具体的な方法を開発する。