イメージ困難や苦痛を伴う状況下にある子ども達に“心理社会的ケア”を提供する専門職で、アメリカで生まれ北米を中心に発展・普及してきました。
医療施設においては、医療スタッフの一員として、チーム医療の中で活動しています。
心理面・医療面・発達面のニーズに添った治癒的な遊び・関わり・環境づくりを通して、子どもと家族の心理的負担や苦痛を予防・緩和し、乗り越える力を引き出し、一人ひとりの子どもがその子らしく成長しながら、安心感と主体性を持って治療に望めるよう支援する役割を担っています。
日本国内に教育機関や資格制度はありませんが、北米で教育・研修を受け資格を取得した20数名のチャイルド・ライフ・スペシャリスト(Certified Child Life Specialist)が日本各地の病院で活動を行っています。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの主な活動内容

主に医師や看護師からの依頼や相談を基に、他職種と連携して、下記のような支援を行っています。

  • 治癒的遊び:セラピューティック・プレイ(ストレスや不安を和らげ心を癒す遊びや関わり、体験・理解・感情の表出・消化の援助)
  • 心理的プリパレイション(治療に伴う体験についての理解、心の準備の援助)
  • 治療・処置・手術・検査中、その後のフォローアップを含めた心理的サポート
  • 病気や治療についての理解の援助
  • グループ・セッション、イベント、コーピング援助アクティビティの企画・実施
  • 兄弟姉妹児・家族のサポート
  • その他、心理的負担を伴う体験についての心のケア 等
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