関係教員・受講生 他
事業シンポジウムのアンケートで得た参加者の感想をお届けします。
参加者のみなさま
アンケートでお聞きした参加者のみなさまの「生の声」をご紹介します!!
平成28年度 大阪どまんなか 代表(大阪大学医学部医学科5年) 清田 敦子 さん
この度、長崎大学「たまごの会」、岡山大学「地域ゼミ」の皆様と交流し、大阪どまんなかの代表として感じたことを述べさせて頂きます。本交流会ではそれぞれの団体の活動内容や、ワークショップを経て得た新たな気づきも多くございましたが、個人的に最も痛感したことは、「自ら考え、そのために必要なことを着々と実践してゆくことの大切さ」でした。 それぞれの団体で行っていることは全く異なりますが、団体を構成する学生一人一人が“自分たちが何を必要としているのか”を明確にし、その実現に至るためにすべきことを認識し、頑張っていることは共通していることだと思います。より良い医療を目指す同志と、様々な文化が息づく長崎でお会いできたことを心よりうれしく思います。
最後に、この会の開催にご尽力・ご協力くださった皆様に感謝申し上げます。そして、まだ見ぬ「同志」との出会いを楽しみにしております!
平成28年度 大阪どまんなか 副代表(滋賀医科大学医学科5年) 山本 晴香 さん
滋賀医科大学医学科5年の山本晴香と申します。滋賀医科大学の所属ですが、大阪どまんなかの3代目副代表をしております。
2017年1月29日(日)に長崎大学で開催された学生の他職種交流会では、前半の、大阪どまんなか、長崎のたまごの会、岡山大学の地域ゼミと、各々異なる地域での学生団体3団体の活動報告の際に、司会進行を務めました。 それぞれの団体活動の中でニーズに合った学生たちが集まり、活動準備から実施、そしてその後にわたり、学生同士だけでなく講師の先生や地域の人々など、普通に学生生活を送っていく中では関わりにくい方々とコミュニケーションすることで、学生はもちろん、関わった人々にも同様に新しい気付き・学びを得ることが相互にでき、そして相互作用の結果として新たな人々、新たな活動につながっていくのだと再認識しました。 後半は、大阪どまんなか前代表でありアドバイザーの笹本浩平先生によるワークショップを行い、そちらには私も参加者として加わりました。ワークショップの中では学生が縦や横につながりを作り、それらをつなげるのにどのように行動したらよいのかを、学生同士のグループ内や、グループ間でディスカッションすることで、前半の発表で得た「人々の相互作用の気付き」を具体化することができて、とても実りのある楽しい時間を過ごすことができました。 また、今回、司会進行を務めることにより、司会進行の時間調整などの難しさやこれ以降の司会進行の改善点がわかり、今回の活動報告・ワークショップからの学びだけでなく、司会という点でも新たな学びを得ることができました。
最後に、他職種交流会を企画・誘致・参加して下さった皆様に感謝致します。ありがとうございました。
大阪どまんなか アドバイザー(市立敦賀病院 初期研修医・ふくい若手医師リクルーター) 笹本 浩平 さん
第1回文部科学省未来医療研究人材養成拠点形成事業ミニフォーラム翌日、2017年1月29日開催の学生交流会のワークショップでファシリテーターを務めさせていただきました。
「多職種連携、医療者・学生連携の重要性」のタイトルでコミュニケーションの重要性と将来性を具体的に提示し、「みんなと仲良くなる」、「傾聴する・発言する」、「将来を予測して実行できる意見を出す」という短期的・具体的目標を立て、街の人も含めた連携についてのワークショップを開催しました。たまごの会(長崎大学・長崎純心大学)・大阪どまんなか(大阪大学)・地域ゼミ(岡山大学)のメンバーを分散し、7人程度の班を3つ作り、縦のつながりと横のつながりを具体的に提示し、それらをつなげていく方法論についてブレイン・ストーミングを行い、意見をまとめ、それぞれの代表者にプレゼンテーションをしていただきました。短時間ながら連携について実際に実行する方法論を探っていただき、「がんばるお父さんお母さんインタビュー」など比較的実行しやすい具体的な内容が多数散見されました。“家族から社会へつながっていくという集団の最小単位から出発し、大きな集団に働きかけていく”という総論的な考え方ができるのは、各人が参加している勉強会での学びがつながることで生まれる意見だと感じ、将来性のあることだと喜んでおります。
「継続的な学びをすることは当たり前。学んだことを実行に移してこそ初めて学びが生き、成功体験をたくさんすることで次のステップに生かせる」ということも伝えさせていただきました。議論をするために議論するのではなく、実行するために議論をするのだということ、実行力涵養の重要性および自己肯定と周囲に認められることの大切さを強く伝えさせていただきました。
次回の交流会の内容にも方向性が見えはじめております。学生の発信の場を提供し発信力・実行力を伝えること、また、多職種連携できるフィールドづくりについてもプレゼンテーションやワークショップを通じて微力ながら応援したいと思っております。
このたびはみなさまの貴重なお時間をありがとうございました。各学生団体の発展を心からお祈り申し上げます。
Aコース受講生:平成28年度 医学部医学科 学生
今回の緩和医療実習は、外来と新規入院の患者さんの診察、回診などを見学させていただきました。
今回の実習で一番驚いたのが、入院時の問診、診察に多くの職種の人で一緒に伺い、時間をかけてじっくりと話を聞かせていただくということです。30分もかけて患者さんの症状、考え方、希望などをうかがうのは急性期の病床ではほとんどないことなので、視点の違いを感じました。痛みや食欲、睡眠については他の科をまわっているときにも聞くことですが、特徴的だと思った質問は、「ご自分の病気、状態をどのように理解されておられますか」、「これから大切にしていきたいことは何ですか」、「命の見とおしなどどのくらいのことまで教えてほしいですか」、ということです。紹介状をみれば経過は書いてありますが、患者さんからの見方を知ることで、ご本人の価値観や後悔などがわかり、よりご本人に寄り添える説明ができるのではないかと感じました。
Aコース受講生:平成28年度 医学部医学科 学生
実習を終えてみてまず大きく心に残ったのは、先生方の丁寧な診察の仕方でした。一人の患者さんのところへ医療チーム総出で向かい、いすに座ってゆっくり話を聞くというスタイルは今まで見たことがありませんでした。電子カルテに入力しながらではなく皆が患者さんをみて話を聞いていて、はじめての診察後の患者さんや家族の方はとても安心感を得ているように感じました。
もうひとつ感銘を受けたのは、患者さんのQOLをどうすれば上げることができるかを第一に考えていることでした。一般の病棟では入浴やトイレにいくことが難しい患者さんもなんとか一人でできるようにサポートできないか、患者さんが満足するような食事を提供するためにどこにどのように働きかけることができるかなど、普通の病棟では手の回らなさそうなことでも話し合いが行われていてとても印象的でした。
Bコース受講生:大阪大学医学部医学科 銭谷 成鋼 さん (平成26年度受講開始)
ロボット実習をはじめとした多彩な内容となっていて、貴重な体験をさせていただいております。医学のみならず、歯学・介護・都市計画・統計学など分野横断的に学べるのはとてもありがたいです。
Cコース受講生:大阪大学医学系研究科老年・総合内科学 横山 世理奈 さん(平成25度受講開始)
在宅診療実習は、指導医(在宅医)は非常に熱意ある先生で、これまでに貴重な経験を沢山させて頂きました。自分の担当患者さんを定期的に往診する事で、一時的な見学や短時間の実習では得ることのできない在宅医としての経験を積むことが出来ると思います。また大学院生として生活は、臨床医としての勤務を続けながら、研究を通じて自分の疑問を解決する思考や方法を学ぶことができるだけでなく、自由な時間もありますのでおススメです。
Eコース受講生:大阪大学医学系研究科老年・総合内科学 平尾 聡美 さん(平成26度受講開始)
平成26年度より大阪大学老年内科の大学院生として受講しています。大学院1年目は附属病院の老年高血圧内科で病棟担当医として勤務しながら関西長寿研究に参加していました。平成27年度からは毎週月曜日のカンファレンスに参加したり、関連病院の外来勤務をする以外は、研究に携わる生活を送っています。住民調査は週末に行われますので、平日は昨年度に収集したデータをまとめたり、夏以降に開始される今年度の調査の準備をしています。大学院生としての時間は比較的自由がききますので、興味のある事について勉強をする時間が十分にとれるのはもちろん、趣味活動などの時間も取ることができるので楽しい毎日を送っています。