
check_box検査入院について
assistant 検査入院の目的
- ① てんかんの診断
てんかんの症状や外来の短時間の脳波からてんかんの診断やてんかん発作の種類の診断が難しい患者さんが特に対象となります。 - ② てんかん発作が薬で難治な場合、その原因を追求する。
- ③ てんかん発作が薬で難治なてんかん患者さんに対して、てんかん発作のスイッチとなる脳内の場所(医学用語では「てんかん焦点」といいます)の診断。

上記いずれかを目的として、外来主治医が検査入院を提案することがあります。
multiline_chart 長時間ビデオ脳波とは
- 長時間ビデオ脳波検査はてんかんの診断、てんかん発作の症状の確認、そして、てんかん発作を起こす「スイッチ」となる脳の場所を見つけるためには非常に大事な検査です。
- 脳波電極を頭皮につけたのち、外れにくいように頭を包帯で巻いた状態で、ある程度動ける状態で脳波を測定します。同時にビデオを撮りながらモニターしますので、発作時の症状と脳波上での変化が同時に確認できます。
- また、外来のルーチンで行われている脳波よりも長時間脳波を取ることによって、脳波異常の少ない患者さんでも非発作時の脳波異常も見つかる可能性があります。
schedule 入院スケジュール
- 入院初日または翌日から検査が開始となり、1週間程度行います。
- 入院中に自然に発作が起こるのを待ちます。発作が出やすくなるようにお薬を減らしたり、寝不足にして体にストレスを与える場合もありますが、入院中に発作が出ないまま退院となる場合もあります。
airline_seat_flat_angled 入院中の過ごしかた
- 個室に入院します。病室には診断に必要な脳波用カメラ(音声録画機能あり、夜間は赤外線カメラへ切り換え)と、発作の早期発見に必要なナースステーション用カメラ(音声録画機能なし)があり、カメラは24時間起動しベッドを含めてその周辺を撮影しています。
(小児病棟ではナースステーション用カメラはありませんので保護者の付き添いをお願いしております) - 入院初日または翌日から、頭と両肩、左胸に脳波の電極を医療用接着剤で装着し、電極が外れないようテープで固定します。更に頭は包帯で固定し(写真参照)、電極は常時装着となります。
- 電極が付いたままではできない検査がある時は、一旦脳波電極を外し、検査後に再度装着します。また、寝ている間にずれるなど、やむをえず脳波電極が外れてしまった場合にも再装着が必要となります。
- 発作の時は、心拍や呼吸状態が変化することが多いため、脳波電極とは別に心拍用モニターと呼吸用モニターを装着します。また発作や前兆があった時には、看護師を呼ぶナースコールボタンと脳波計に記録する専用のボタンも押してもらいます。
- 脳波装着中は室外に出ることはできません。トイレの際など室内移動時にも安全確保のため看護師が付き添う場合があります。
- シャワー浴は脳波電極を外したタイミングで実施し、安全確保のためシャワー浴の際は看護師が付き添うことがあります。電極装着時でも体を拭くことはできます。
- 大きな発作が起きた場合、必要に応じて点滴注射や酸素投与を行います。
credit_card この検査入院にかかる費用
- 個室に入院していただきます(個室料は病棟によって異なりますので主治医にお尋ねください)。
※入院に関しては自立支援医療は適応外になります。




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