たんぽぽに寄せて

ここで治療をがんばり、せいいっぱい輝いて生きて、
そして、旅立ったこどもたち。

かけがえのない、ひとりひとりの「いのち」と「おもい」が、
大好きなご家族、お友達、出逢ったみんなの心の中で大切に守られ、
目には見えなくても、確かに生き続けていることを想います。

たんぽぽのタネが、「天使の羽根」のような綿毛で飛び、
近くから、遠くまで、あちこちに蒔かれ、芽吹き、
花を咲かせてゆくように、

こどもたちの「いのち」と「おもい」が
ご家族の心の中に生き、出逢ったみんなの心にメッセージを届け、
大切につながり、育まれてゆきますように…。

そんな願いを込めて、「たんぽぽっこの会」と名付けました。
たんぽぽの花言葉は
「楽しい想い出」「別離」「真心の愛」「また逢う日まで」です。

心の中に生き続けるお子さんとご家族の「つながり」…
大切な人とのお別れという同じ経験をされた
親御さん同士、きょうだい同士、お友達同士の「つながり」 …
ご家族と医療スタッフの「つながり」…

さまざまな「つながり」をふんわりと紡ぎ育む、
あたたかい場所のひとつになれば…
と願っています。