なりたち

 この度、小児医療センターでは、グリーフ・シェアリング、グリーフ・ケアの取り組みを行う「たんぽぽっこの会」を立ち上げました。

 当院でお子さまに出逢い関わらせていただいたスタッフが、退院後も、ご遺族のご相談やご希望に沿う形で関わりやつながりを続けることができる場や仕組みがあれば・・・

 さまざまな職種(医師・看護師・心理士・医療ソーシャルワーカー・チャイルドライフスペシャリスト・保育士・認定遺伝カウンセラー 等)や、複数のセンター(NICU、ICU、高度救命救急センター、緩和ケアセンター)がこのような会の趣旨に賛同し、多職種、複数のセンターが活動に取り組む「たんぽぽっこの会」が誕生しました。

 これまで、お子さまを亡くされるというお辛いご経験をされながらも私たち医療者に様々な思いを伝えてきてくださった多くのご家族さまの想いやお声が、「たんぽぽっこの会」誕生の原動力です。

 治療やケアを受け頑張った当院での時間も、お子さまの人生の大事な時間であり、そうしたかけがえのない時を私たちも共有させていただいていた・・・
 そのことを大切に、お子さまの治療の場であった病院のスタッフだからこそご家族さまと分かち合えることがあると信じて・・・

(2021年10月)