入院時の説明

What to expect in inpatient setting

入院の流れ

総合周産期母子医療センター入院の流れ

大阪大学医学部附属病院で出産される場合、大阪大学医学部附属病院総合周産期母子医療センターにて、分娩や赤ちゃんのケアなどを行っています。

お母さんの入院について

入院日と入院期間は、お母さんや赤ちゃんの状況によって異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。安全な出産と、お母さんの出産後の体調管理と育児ケアのサポートを行います。

入院日と入院期間について

自然に陣痛が来るのを待つ場合
陣痛や破水など出産が近い兆候があるときには、病院へ連絡いただき、状況に応じて入院となります。赤ちゃんや陣痛状況をモニターしながら経腟分娩で出産となります。(経腟分娩が困難な場合には、帝王切開となる場合があります。)
分娩後2時間は安静にする必要がありますが、それ以降はトイレまで歩いていただきます。母子ともに落ち着いていれば一緒に過ごしていただきます。分娩翌日からシャワー浴をしていただけます。順調な経過であれば、分娩後5日前後で退院となります。
分娩日を決めて
分娩を誘発する場合
入院日に来院していただき、分娩に向けて子宮頸管(子宮の入り口)を軟らかくする処置を行います。翌日から子宮収縮剤を用いて分娩誘発を行い、経腟分娩で出産となります。(経腟分娩が困難な場合には、帝王切開となる場合があります。)
分娩後2時間は安静にする必要がありますが、それ以降はトイレまで歩いていただきます。母子ともに落ち着いていれば一緒に過ごしていただきます。分娩翌日からシャワー浴をしていただけます。順調な経過であれば、分娩後5日前後で退院となります。
分娩日を決めて
帝王切開を行う場合
入院日に来院いただき、麻酔科医の診察やシャワー浴を行っていただきます。手術当日ベッドで手術室に移動し、局所麻酔(腰椎麻酔もしくは硬膜外麻酔)で帝王切開を行います。手術前は絶飲食となりますのでご協力ください。
手術後は主にベッド上で過ごしていただきますが、体が動くようになれば積極的に動くよう心掛けてください。術後1日目からは、食事が再開となり、歩いていただきます。母子ともに落ち着いていれば一緒に過ごしていただきます。
発熱がなく手術の傷口が問題なければ、術後2日目からシャワー浴をしていただけます。順調な経過であれば、術後6日頃に退院となります。
無痛分娩
医学的適応のある妊婦さんに対して、麻酔科医、産科医、小児科医が連携して陣痛の痛みを軽減させる無痛分娩を行っています。

入院時に必要な持ち物

入院時、身の回りのもので持参いただくものは、以下になります。妊娠32週ぐらいまでにはご準備ください。

  • ・産褥ショーツ
  • ・産褥ブラジャー
  • ・夜用ナプキン1袋
  • ・食事用品(箸・スプーン・割れないコップ・曲がるストロー数本)
  • ・衛生用品(石鹸・歯ブラシ・歯磨き粉・シャンプー・リンス)
  • ・バスタオル・タオル類
  • ・ウェットティッシュ、ティッシュ
  • ・退院時の赤ちゃんの衣類(洗濯した衣類一式、おくるみ)
  • ・手術用腹帯(帝王切開の場合)
  • ※尚、ドライヤーは貸出しています。

入院時のご注意事項

  • 病室は大部屋です。
  • 入院中のお母さんへの面会は、1日1回30分までで、赤ちゃんのお父さんと祖父母で一度に2人まで、デイルームで面会していただけます(病室での面会はお断りしています)。面会時間は、13時00分―17時00分です。
    (感染症流行時は面会をお断りする場合があります。)
  • お母さんの退院後は、退院後2週間後と1か月後に外来受診いただきます。(自治体によっては異なる場合があります)

赤ちゃんの入院について

出生後赤ちゃんの状況により、新生児集中治療室(NICU)、新生児治療回復室(GCU)、新生児室やお母さんのお部屋で過ごしていただきます。

赤ちゃんの入院について

赤ちゃんの状況が落ち着いていて、お母さんと同時に退院が出来る見込みがある場合
出生後、呼吸や病気の状態が安定していることを確認後、新生児室やお母さんのお部屋で過ごしていただきます。赤ちゃんの退院予定当日に退院診察を行います。診察で問題がなく、哺乳・体重増加・黄疸の数値がよければお母さんと同じ日に退院となります。試験外泊でお家での様子を確認してから退院する場合もあります。
入院中、小児科医が赤ちゃんの診察と先天性代謝異常の採血検査を行い、申し込まれた方は検査技師が聴力検査、小児科医が拡大マススクリーニング検査の採血検査を行います。
赤ちゃんが検査・治療・特別な観察が必要な場合
出生後、赤ちゃんはNICUもしくはGCUで過ごしていただきます。状況に応じて、呼吸、循環、栄養などのサポートを行いながら、赤ちゃんがお家で安心して過ごせるようになるまで、検査・治療・経過観察を行います。赤ちゃんの状態が落ち着いたら、育児ケアや在宅で行う医療ケアなどに慣れていただけるようサポートします。
場合によっては、大阪大学医学部附属病院小児医療センターにて付き添い入院していただき、退院前の準備を行う事もあります。
  • 赤ちゃんの具体的な入院期間や入院中の検査、治療に関しては、外来通院中の胎児カウンセリングでご説明しますが、分からないことがあればいつでも遠慮せずご質問ください。
  • 赤ちゃんの治療には、新生児専門医と、疾患に合わせた専門医(小児循環器・栄養消化器肝臓・内分泌・腎臓・骨代謝・血液腫瘍・神経代謝・臨床遺伝・小児脳神経外科・小児外科)が連携して携わります。
  • 入院後、すぐに持参しただく物はありませんが、おしり拭きや紙おむつがなくなった場合は、持参していただく必要があります。紙おむつの使用届を提出していただければ、病院の紙おむつを使用することも可能です。
  • 私物の持ち込みは、原則禁止です。入院が1ヶ月以上になる場合は、お子様をあやす道具として、また情緒発達のために私物を持ち込んでいただくこともできますが、物によってはお断りすることもあります。
    持込可能な物は、洗濯・消毒ができるもので、おもちゃなどは3つまで、衣類は3枚までです。寝具・ぬいぐるみの持ち込みはお断りしております。
  • 入院中の面会は、ご両親と祖父母が可能です。祖父母が面会するときは、ご両親のどちらかが同伴してください。同時に入室できるのは、3名までです。24時間いつでも構いませんが、午前8時半〜9時半はご遠慮ください。月曜日はカンファレンスのため、午前8時半から12時までご遠慮ください。
    (感染症流行時は面会をお断りする場合があります。)
  • お子様が診察や処置・検査を受けるときは、面会中に一度退室をお願いすることがあります。
  • カメラの持ち込みは構いませんが、携帯電話の持ち込み・撮影はご遠慮ください。
  • 3歳以上の赤ちゃんのごきょうだいにも面会していただけます。一度に入室できるのは3名までです。ご両親のどちらかは必ず同伴してください。面会時間は12時から20時です。面会希望の場合は、事前に既往症/ワクチン接種歴確認書を記入してください。また、入室前に毎回問診票への記入と体温測定を行い、小児科医の許可が出た場合に限ります。希望日までに看護師に希望日時をお伝え下さい。フロアを歩き回ったり騒いだりする時は、ご両親の判断で退室をお願いします。
    また、居住区や学校などで感染症が流行している場合は、面会をお断りしています。
  • <オンライン面会>
    利用可能時間は10時から23時。ただし、21時〜22時と、月曜日の10時〜13時、火・水曜日の11時〜13時は除く。
    登録は両親のみで、面会は、児の両親・同胞・祖父母が可能です。1家族1回30分、1日2回まで可能です。
    面会予約の登録ができる時間は、全日の17時までです。ただし、予約時間の変更をお願いする場合があります。
    プライバシー保護のため、オンライン面会中の動画、画像はSNSなどへの投稿を禁止しています。