平成27年度国公私立大学附属病院医療安全セミナー

　国公私立大学附属病院医療安全セミナーは、大学病院で医療安全を推進するにあたって必要な専門的かつ実践的知識の習得や、最新のテーマを学習することを目的としています。
　本セミナーは平成13年度から文部科学省主催・実施として開始され、平成16年度からは文部科学省主催・大阪大学実施となり、平成21年度からは大阪大学が主催・実施大学となりました。これまで蓄積したノウハウを活かして、「大学病院で行う科学的な医療安全」を目指してセミナーを企画、実施しています。

日程表[97KB]　　

平成27年6月25日（木）

時間

内容

（敬称略）

10:00～

開会挨拶
大阪大学医学部附属病院
病院長金倉讓

10:05～

医療人養成のための取り組み

文部科学省高等教育局医学教育課大学病院支援室
室長手島英雄

[4.1MB]

10:45～

レジリエンス・エンジニアリングの医療安全への展開
～業務の複雑性を理解するための3原則～

大阪大学医学部附属病院中央クオリティマネジメント部
部長中島和江

11:25～

航空機整備におけるヒューマンエラー対策
～チェックリストで確実に～

座長：

福島県立医科大学
放射線医学県民健康管理センター
教授橋本重厚

演者：

全日本空輸株式会社整備センター
品質保証室部品品質管理部
主席土方健次郎

[8.3MB]

13:30～

医療事故調査制度の創設に向けて

厚生労働省医政局総務課医療安全推進室
室長大坪寛子

[970KB]

14:30～

分析力で現場を変える
～単なる分析で終わらず、業務改革につなげるには？～

座長：	上尾中央総合病院院長補佐・情報管理部長長谷川剛
演者：	大阪ガス株式会社情報通信部ビジネスアナリシスセンター所長河本薫

15:45～

手術チームのノンテクニカルスキル
～リスクに強いプロ集団～

座長：	宮崎大学医学部附属病院外科学講座呼吸器・乳腺外科講師医療安全管理部副部長綾部貴典
座長：	大阪大学医学部附属病院中央クオリティマネジメント部部長中島和江
演者：	大阪大学医学部附属病院中央クオリティマネジメント部・心臓血管外科助教吉岡大輔	[2.7MB]
	大阪大学大学院医学系研究科生体統御医学講座麻酔集中治療医学教室助教入嵩西毅
	大阪大学医学部附属病院 MEサービス部主任加藤貴充
	徳島大学病院看護部手術看護認定看護師手塚信裕

平成27年6月26日（金）

時間

内容

（敬称略）

9:00～

医療模擬裁判
～医療裁判を体験する～

座長：

大阪A&M法律事務所
代表弁護士・医師小島崇宏

導入講義・事例解説

演者：

大阪A&M法律事務所
代表弁護士・医師小島崇宏

[1.3MB]

医療模擬裁判

演者：	浜松医科大学法学教授大磯義一郎	[90KB]
	富永愛法律事務所代表弁護士・医師富永愛
	大阪A&M法律事務所代表弁護士・医師小島崇宏

10:45～

医療事故調査制度に関連して
　知っておくべきこと、準備すべきこと、行うべきこと

座長：	大阪大学医学部附属病院中央クオリティマネジメント部部長中島和江
演者：	昭和大学病院病院長有賀徹	[3.6MB] ※印刷可

12:45～

診療看護師の育成と医療の質の充実

座長：	大阪大学医学部附属病院副病院長越村利惠
演者：	東京ベイ・浦安市川医療センターセンター長藤谷茂樹	[3.7MB]

14:00～

薬剤師による医療安全への積極的な関与

座長：	東京大学医学部附属病院医療評価・安全部講師・医師GRM 山本知孝
演者：	京都大学医学部附属病院薬剤部副薬剤部長石塚良子

15:15～

International Forum on Quality & Safety in Healthcare 2014, Paris
Remote Participation Program
Strive for Excellence. Seek Value. Spark a Revolution.
国際医療の質・安全学会2014 第5回遠隔地参加プログラム
卓越さの追求、価値の創造、変革の加速

講演(ビデオ)
The Future of Patient Safety:Seeing safety through the patient's eyes 　患者安全の未来～患者の視点から安全を考える～　講師：Charles Vincent, Ph.D 　(インペリアル・カレッジ・ロンドン名誉教授, 　オックスフォード大学実験心理学講座専門研究員)

ナビゲーター：	大阪大学医学部附属病院中央クオリティマネジメント部助教北村温美
特別コメンテーター：	横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター准教授(担当部長) 中村京太	[331KB]

16:35～

閉会挨拶
大阪大学医学部附属病院
副病院長越村利惠

※「印刷可」とある資料以外は印刷できません（閲覧のみ）。

概要

　今回のセミナーの参加者は、国立大学病院から200名、公立大学病院から23名、私立大学病院から147名、文部科学省・厚生労働省から21名、他52名、合計443名でした。
　終了後のアンケートには341名の参加者から回答があり、アンケート回答者の職種別の内訳は、医師60名、看護師175名、薬剤師38名、技師14名、事務職54名他でした。全プログラムを通じて、参加者の86%から「本セミナーの内容に満足」と回答いただきました。
　また、参加者から「医療安全推進のための新しい知見を得られた」「レジリエンス・エンジニアリングの考え方や、他分野で行われているヒューマンエラー対策、データ分析等を、医療安全活動に取り入れたい」などの感想をいただきました。

報道

文教速報第8180号に掲載されました(2015.8.12)

文教ニュース第2353号に掲載されました(2015.8.3)