平成29年度国公私立大学附属病院医療安全セミナー

 国公私立大学附属病院医療安全セミナーは、大学病院で医療安全を推進するにあたって必要な専門的かつ実践的知識の習得や、最新のテーマを学習することを目的としています。
 本セミナーは平成13年度から文部科学省主催・実施として開始され、平成16年度からは文部科学省主催・大阪大学実施となり、平成21年度からは大阪大学が主催・実施大学となりました。これまで蓄積したノウハウを活かして、「大学病院で行う科学的な医療安全」を目指してセミナーを企画、実施しています。

pdf日程表[143KB]   pdfねらい[536KB]

平成29年7月4日(火)

時間 内容 (敬称略)
10:00~ 開会挨拶
大阪大学医学部附属病院
病院長 野口 眞三郎
10:05~ 医療人養成のための取り組み
文部科学省 高等教育局医学教育課 大学病院支援室
室長 丸山 浩
10:35~ 特定機能病院におけるガバナンス体制の強化について
厚生労働省 医政局総務課
保健医療技術調整官 木下 栄作
11:15~ 医療者の法的責任~Part 2~
座長: 大阪A&M法律事務所
医師・弁護士 小島 崇宏
演者: 中村・平井・田邉法律事務所
弁護士 平井 利明
13:15~ ヒューマンエラー防止と現場力強化~レジリエンス・エンジニアリングの視点から~
座長: 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 麻酔・生体管理学分野 助教
同大学歯学部附属病院医療安全管理室
副室長 宮本 智行
演者: 早稲田大学理工学術院
教授 小松原 明哲
pdf[2.50MB]
14:25~ 宇宙ステーションの運用におけるレジリエンス・エンジニアリング
座長: 早稲田大学理工学術院
教授 小松原 明哲
演者: 有人宇宙システム株式会社 安全開発保証部
主幹 野本 秀樹
15:35~ 多職種チームの取り組み(1)周術期管理
座長: 昭和大学 医学部麻酔科学講座
教授 大嶽 浩司
演者: 岡山大学病院 周術期管理センター
看護師長 集中ケア認定看護師 足羽 孝子
pdf[1.48MB]

平成29年7月5日(水)

時間 内容 (敬称略)
9:15~ システムで対応するポリファーマシー~多職種連携介入の実践例~
座長: 福島県立医科大学 会津医療センター 糖尿病内分泌代謝・腎臓内科学講座
教授 橋本 重厚
演者: 国立病院機構 栃木医療センター
内科医長 矢吹 拓
10:25~ 多職種チームの取り組み(2)せん妄対策
岡山大学病院 精神科神経科
助教 井上 真一郎
pdf[2.79MB]
岡山大学病院 薬剤部
副薬剤部長 村川 公央
11:35~ 行動経済学入門~人間の行動と意思決定の仕組みとは~
座長: 大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学教室
教授 木村 正
演者: 大阪大学 社会経済研究所
教授 大竹 文雄
13:40~ 初期研修を含む外科領域における教育・指導のあり方
座長: 上尾中央総合病院
院長補佐 長谷川 剛
演者: 独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院
院長 山崎 芳郎
大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座・消化器外科学
特任助教 岩上 佳史
13:40~ ガバナンス再考~社会との情報共有をめざして~
座長: 大阪大学医学部附属病院
副病院長・看護部長 越村 利惠
演者: 新星総合法律事務所
弁護士 児玉 安司
16:35~ 閉会挨拶
大阪大学医学部附属病院
副病院長・看護部長 越村 利惠

概要

 今回のセミナーの参加者は、国立大学病院から201名、公立大学病院から22名、私立大学病院から132名、文部科学省・厚生労働省から26名、他45名、合計426名でした。終了後のアンケートには303名(1日目)/292名(2日目)の参加者から回答があり、アンケート回答者の職種別の内訳は、医師49名/46名、看護師144名/138名、薬剤師45名/46名、技師19名/17名、事務職38名/35名他でした。
 全プログラムを通じて、アンケート回答者の94%から「本セミナーの内容に満足」と回答いただきました。また、「せん妄予防(薬剤性)に取り組みたい」「ポリファーマシーについて職場で考えていきたい」「SafetyⅡの考え方を部署に伝達したい」「レジリエンスを強めていくための教育・体験システムの導入に取り組みたい」などの感想をいただきました。