教育の実施

2012年度

院内

研修医向け

研修医向け講習会「安全な診療のために(2)~乳児の心肺蘇生」(2012.5.15)(50分)
(臨床研修医34人)
 平成24年度の第 2回として、乳児の心肺蘇生講習を行いました。救急コールや急変発見時の初動など、院内における急変対応に必要な情報を復習した上で、ガイドライン 2010に基づく「乳児の心肺蘇生テキスト平成24年1月改訂版(特別経費により作成)」に沿って、心肺蘇生と異物除去を実習形式でトレーニングしました。「今後の診療に役立つ」「また参加したい」との声をいただきました。
研修医向け講習会「安全な診療のために(1)~医療安全の両輪:テクニカルスキルとノンテクニカルスキル」(2012.4.19)(50分)(臨床研修医43人)
 臨床研修医43人に対して、「医療安全へのヒューマンファクターズアプローチ」というタイトルで、患者及び医療行為(例えば血液製剤の投与)の確認・照合に関する手順遵守の重要性と、チーム医療におけるコミュニケーションの重要性、特にスピークアップ(声かけ)とブリーフィング(事前打ち合わせ)について講義をしました。

多職種向け

医療安全セミナー(診療に携わる全医療従事者)~低栄養患者の安全な輸液・栄養管理のために(2013.3.18)(医師4人・看護師6人・薬剤師39人・臨床検査技師2人・その他2人)
 リフィーディング症候群の発症予防を目的として、低栄養患者の評価、初期対応のポイント、脱水・低血糖・電解質補正時の注意点や、NST(栄養サポートチーム)へのコンサルトのタイミングなどについて、栄養マネジメント部の和佐勝史先生より講義をしていただきました。参加者からは、大変勉強になった、とても興味深かった、臨床業務に非常に役立つなどの声が多く寄せられました。本セミナーはeラーニングで公開予定です。
医療安全セミナー(集中治療部、ハートセンター、呼吸器センター)~せん妄の診断と治療(2013.1.22)
(医師6人・看護師41人)
 せん妄の診断、予防、環境整備などの非薬物療法、及び薬物療法の注意点やポイントについて、神経科・精神科及び集中治療部の先生方の協力を得て、神経科・精神科の谷向仁先生より講義をしていただきました。聴講者の中には、せん妄患者への対応に難渋した経験のある方もおられ、終了後の質疑応答は活発に行われました。アンケートでは今後の診療業務に役立つ、満足したとの回答が多く見られました。本セミナーはeラーニングで公開予定です。
医療安全セミナー(周産期母子総合医療センター)~周産期の精神疾患への対応(2013.1.15)
 周産期の精神疾患患者やその家族への対応について、総合周産期母子医療センター副センター長の協力のもと、神経科・精神科の小笠原將之先生から、精神疾患の分類などの基礎から始まり、精神疾患を有する患者や家族への対応について、幅広く講義をしていただきました。アンケートでは、大変勉強になった、これを機に理解を深めたいなどの意見が寄せられました。
医療安全セミナー(神経科・精神科)~精神科患者における輸液・栄養管理(2013.1.7)
(神経科・精神科医師24人・看護師3人)
 精神疾患を有する患者における電解質異常や低栄養に対する輸液・栄養投与に関する注意点について、神経科・精神科病棟医長及びリスクマネジメント委員(栄養マネジメント部)の協力を得て、内分泌・代謝内科の大月道夫先生には「輸液・電解質管理を行う際の注意点やポイント」について、栄養マネジメント部リスクマネジメント委員の和佐勝史先生には「低栄養患者における栄養管理」について講義していただきました。アンケートでは、今後の診療業務に役立つとの意見が多く寄せられました。
新入職員オリエンテーション(2012.4.2)(60分)
(臨床研修医・看護師・薬剤師・医療技術職員214人)
 多職種の新入職員に対して、医療安全の9つのポイント(患者の確認、物の確認、患者と物の照合、知識の習得・確認、カルテ記載、患者評価・観察、ノンテク ニカルスキル、インシデントレポート、重大インシデントへの対応)を説明しました。輸液実施を例として、患者確認のシミュレーション、院内救急に際する応援要請の唱和を行いました。参加者からは、「安全の重要性を実感した」「安全を守るために重要な方法がわかった」等の感想が寄せられました。