阪大医学部 医療情報学・阪大病院 医療情報部 本文へジャンプ
医療情報学 教授・医療情報部 部長
プロフィール

氏名 松村泰志(まつむらやすし)
研究分野 医療情報学・循環器内科
略歴 1985年 大阪大学医学部 卒業
1985年 大阪大学医学部附属病院 研修医(第一内科)
1986年 大阪警察病院 循環器内科医員
1992年 大阪大学助手(医学部・附属病院医療情報部)
1999年 大阪大学助教授・医学部附属病院 医療情報部 副部長
2002年 大阪大学医学研究科 修了(医学博士)
2007年 大阪大学准教授
2010年 大阪大学教授・医学部附属病院 医療情報部 部長
所属学会 日本医療情報学会、日本生体医工学会、日本循環器学会、日本内科学会

ごあいさつ

 医療情報学は、情報通信技術を医学・医療の発展のために応用する方法を考え、実践する学問領域です。医療の本質は、患者さんの情報を収集し、診断し、治療することですが、見方を変えれば、そのほとんどが情報処理活動であると言えます。これまでは、紙に診療内容を記録し、紙に記録された教科書や論文から情報を収集し、人間の頭脳で処理して判断してきました。この基本的な方法を、今日の情報通信技術の進歩のおかげで、大きく進化させることができる時代となっています。どのような方向に進化させるのか、どのような手順で実行していくのかが私達の研究テーマです。

  私達の教室は、大阪大学医学部附属病院(阪大病院)の医療情報部としての役割も担っており、阪大病院の病院情報システムを担当しています。これまで、オーダエントリシステムを導入して紙の伝票を無くし、部門の業務、医事会計処理を合理化してきました。また、PACSを導入し、フィルム等で管理されていた医用画像をデジタル管理に置き換えました。更に、電子カルテシステムを導入し、紙で管理されていた診療録を全てデジタル化しシステム管理に置き換えました。これらのシステム化は、それぞれに従来の運用と比較してメリットがあることから進めてきましたが、未来から見れば、進化した医療情報管理の姿に向けて、ようやくスタートを切り出した段階であったと見られることでしょう。 今からは、それぞれの想像力を発揮して、進化した医療の情報管理の在るべき姿をイメージしていくことが必要です。

 これまで行ってきた紙を基本とした処理を、どのようにシステム管理に置き換えるのかといった発想は、そろそろ終わらせても良い時を迎えつつあります。これからは、これまでに無かったものを、未来の医学・医療のために創り出そうとする発想が必要です。しかし、ただ夢を語るだけで終わってしまってはいけません。多くの医療に関係する人達に理解を得ながら、力強く、現実的な一歩を踏み出すことが必要です。私達はこれまで、紙やフィルムを基本とした運用を、いかにしてシステム化し、病院の運用の精度を上げ、効率化させていくのかをテーマに取り組んできました。まだまだこのテーマで取り組むべき課題は多くあり、システムにより、より安全で効率的な医療の在り方を追求していきたいと考えています。

 私達の教室は小さな所帯ですが、これまでに挙げてきた成果は、決して小さなものではなかったと自負しています。これを成し得たのは、多くの優れた人達と交流を持てたこと、多くの企業の人達が真摯に協力してくださったことによります。こうした人達との繋がりが、私達の大きな財産であり、寄るべき基盤であります。我々が行っている研究テーマは、それぞれに重厚な内容ですが、これまでのように、同じ志を持つ人達と交流し、協力し合うことにより、前進させていくことができると確信しています。

 こうしたテーマに興味をお持ちで、私達と共に取り組みたいと思われる方は、是非、お声をおかけください。大学院生、研究生としていっしょに研究する形、共同研究で研究していく形、奨学寄附金をいただきご支援をいただく形など様々な形で関係を持つことができます。 いくら苦労があっても、皆で協力しながら、意義があると思えるものを創り出していく作業は楽しいものです。私達は、多くの人達との共同作業で、未来の医療の形を創り出していきたいと考えています。
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