医療技術部について

医療技術部の特色

rehabilitation
リハビリ部門の特色

リハビリ部門の特色

リハビリテーション部

職種:理学療法士、作業業療法士、言語聴覚士

主な役割

院内における当部の役割は、運動機能障害や日常生活活動障害、コミュニケーション障害などを有する患者様が安全に自立した生活を送れるように、評価・治療・訓練を実施することです。休日においても、自主練習を始めとして、病棟看護師と連携を図り、継続したアプローチを実践しています。また、糖尿病や心不全患者様への運動療法の講義・指導、院内職員に向けた移動介助の研修やリハビリテーション講義も行っています。

特色

当部の特色として、多様な疾患を対象としている点があります。1階のリハビリテーション室を始め、呼吸器センターやハートセンターにもリハビリテーション室があり、専門的なリハビリテーションを実施しています。また、がんリハビリテーションチーム、疼痛医療センター、摂食嚥下センター、ICUラウンドなどにも療法士を配置し、活動しております。新人職員に対しては、新人教育プログラムにて幅広い疾患に対応できるよう指導を行っています。

眼科外来

職種:視能訓練士

主な役割

眼科診療に必要な眼科的検査を全て行っています。また、眼科だけでなく他科も含め、治験や研究に必要な眼科的検査を行っています。

特色

眼科外来には幅広い年齢層の様々な疾患の患者様が多数来院されます。我々視能訓練士は診療に必要な全ての眼科検査を担当しており、求められる検査の質・量に対応するために、日々研鑽を積んでいます。新人に対しては教育プログラムを組んで指導を行い、既存のスタッフは、個々に課題を持ってスキルアップを図っています。また、患者さんは見えにくい、歩きにくいうえに暗室での検査が多いため、患者様の安全確保に留意した対応を行い、保有視機能を活用する方法の提案なども行っています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科外来(摂食嚥下センター)

職種:言語聴覚士

主な役割

当科では、嚥下・音声・聴覚の各領域に特化するSTが、それぞれを専門とする医師と緊密に連携して日々の診療を行っています。嚥下障がいについては、より多くの患者さまをサポートしたいという思いから嚥下センターを開設、活動を開始しました。音声治療や聴覚障がい(人工内耳)に関しては、専任STならではの高い専門性をもってリハビリにあたっています。領域は異なりますが、患者さまのQOL向上という共通目標のもと研鑽に努めています。

特色

聴覚領域担当のSTは、主に人工内耳を装用する患者さまのサポートを行っています。病院できこえの評価やマッピング(音の調整)をするだけでなく、患者さまの聞こえの状態や生活に応じた聴覚活用を検討し、QOL向上を目指しています。
特に小児に関しては、在籍する教育機関を訪問して情報共有や環境調整を行ったり、難聴児を育むネットワーク形成を目的としたワークショップを定期的に開催するなど、対外的な活動にも力を入れています。

神経科・精神科病棟

職種:臨床心理士(公認心理師)

主な役割

心理士(公認心理師・臨床心理士)の役割は、主に入院・外来患者さんの心理評価と心理治療です。心理評価では知能・発達、人格、認知機能などの評価を行います。心理治療は、病棟では入院集団精神療法(音楽・絵画)、外来では通院精神療法を医師と協働して行っています。院内全体の役割としては、精神科リエゾンチームに所属し、また、連携診療部門では、てんかんセンターに所属し、脳神経外科、小児科、神経内科からの依頼に応じています。

特色

科内では、神経心理、発達障害・児童思春期を専門とする医学部所属の心理士も多数活躍しています。日々の業務では同職種で連携し、勉強会を開催して交流を深めています。院内でも患者包括サポートセンター、小児科外来、子どものこころの診療センター、疼痛医療センターなど、心理士が活動する領域はより多様化し、専門化されています。お互いの専門性を生かしながら連携を大切にし、より良い医療が提供できることを目指しています。
職種:作業療法士

主な役割

神経科・精神科における作業療法士の役割は、精神科治療のひとつとして、リハビリテーション支援を実践することです。回復段階に合わせた作業療法介入を提供しつつ、退院時期が近付いた対象者に対しては、多職種と協働して退院支援プログラムを導入しています。必要に応じて退院前訪問指導を行っており、病状だけでなく、生活・家庭環境も考慮して、安心した退院後生活を再獲得できるように支援を提供しています。

特色

神経科・精神科の作業療法士としての役割は、精神科治療におけるリハビリテーション支援を実践することです。回復段階に合わせた作業療法介入を提供しつつ、退院時期が近い方に対しては、多職種と協働して退院支援プログラムを導入しています。必要に応じて退院前訪問指導を行っており、病状だけでなく、生活・家庭環境も考慮して、安心した退院後生活を再獲得できるように支援を提供しています。また、外来診療にも一部携わっている点も特色の1つです。 

患者包括サポートセンター

職種:臨床心理士(公認心理師)
リハビリ部門の特色

主な役割と特色

患者包括サポートセンターは質の高い医療および患者のQOL向上の視点から、地域との円滑な連携を図り、入院前・退院後の暮らしを見据えた医療福祉相談・心理相談等を行っています。
センター内に設置された「心のケアチーム」は、患者・家族等が納得して医療を選択し、より安心して医療を受けていただけるように心理相談にあたっています。また、患者・家族等に寄り添った視点を提供する専門家として院内外へのコンサルテーションを行っています。
こうしたお一人おひとりへの対応に加え、病院全体および各診療科のニーズに応じて横断的な活動をしています。たとえば、周産期医療・がん緩和医療・移植医療におけるチーム医療参画、ACP啓蒙にむけた院内ワーキンググループ、臨床倫理コンサルテーション活動の実践、小児医療センターのグリーフケア立ち上げと運用への参画等があります。
上記のような取り組みを通して当院の心理サポート体制の充実に努めています。

遺伝子診療部

職種:認定遺伝カウンセラー
リハビリ部門の特色

主な役割

認定遺伝カウンセラーが所属する遺伝子診療部は、染色体や遺伝子の変化による先天性疾患から、生活習慣病のような多因子疾患まで、遺伝に関わるあらゆる相談に対応することを目的として、遺伝カウンセリング外来を中心に活動しています。

特色

遺伝カウンセリングでは臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラー、臨床心理士など複数のスタッフによるチームアプローチを基本に、遺伝医学的な問題について情報の提供・整理を行い、心理的、社会的な側面もサポートします。また、現在症状のある方だけではなく、そのご家族(血縁者)の方のご相談も承っています。

小児医療センター

職種:チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)

主な役割

子ども・ご家族の医療体験に伴う不安やストレスを和らげ、心理社会的ケアを行うアメリカの医療専門職です。子ども・ご家族が、可能な限り、安心と信頼、コントロール感と主体性、楽しみや希望をもって、自分らしく医療体験を理解し受けとめ乗り越えていけるように、治癒的遊び介入を軸として、心理的プリパレイション、手術・検査・処置等のコーピング援助、ピアサポート、きょうだい児支援などに取り組んでいます。グリーフケアも大切な役割のひとつです。

特色

当院では小児医療センターをベースとして、ICU、手術室、各種検査室、放射線治療室、オンコロジーセンター、高度救命救急センター、各科外来等で、子ども・ご家族が“主役”のチーム医療の中で、個々のニーズに応じた心理支援に取り組んでいます。介入対象は、多様な疾患で治療中・治療後の小児・AYA世代患者様とそのご家族、介入内容・活動場所も多岐に渡りますが、ケース毎に様々な他職種と連携し、心理的負担の緩和、主体的対処、そして、QOL向上に貢献できるよう取り組んでいます。

子どものこころの診療センター

職種:臨床心理士(公認心理師)

主な役割

子どものこころの診療センターは小児科と精神科が協働で診療に当たっていますが、ユニットであり窓口はそれぞれの診療科で個別に対応しています。円滑な診療ができるよう、小児科と精神科を繋ぐことも役割の一つです。アセスメントでは心理発達検査や保護者への聞き取りの検査など必要に応じていくつかの検査を組み合わせ、結果を主治医と共有し、生活歴と併せて特性や心の状態などを検討します。そして家庭や学校、社会でどのような対応ができるのかをご本人や保護者と相談します。

特色

発達障害に特化した様々なアセスメントを実施しています。アセスメントやカウンセリングなど困りごとやニーズに合わせたサポートを提案し、ご本人とご家族を地域や社会資源と繋げられるよう、各診療科の医師や心理士、PSWなどのコメディカルと密に連携して取り組んでいます。