医療技術部について

医療技術部の特色

clinical engineering
臨床工学部門の特色

臨床工学部門の特色

主な役割

当部門は、臨床工学部に所属する臨床工学技士が保守管理業務をベースに診療の補助業務を行っています。例えば、手術部で行われる人工心肺装置を使用した心臓手術、集中治療部や血液浄化部、高度救命救急センターなどで行われる血液浄化療法や人工呼吸療法、放射線部で行われる心臓カテーテルによる不整脈治療、心移植へのブリッジや永久使用を目的とした補助人工心臓による心不全治療などがあります。また、これらに係る医療機器の導入から廃棄までのライフサイクル管理を行っています。その他、院内の従事スタッフに対する新規導入ならびに熟練を要する医療機器の研修や部門毎の研修などにも対応し、適正な医療の確保に努めています。

特色

平成10年(1998年)1月に医療機器管理部門として、国立大学病院の中では最も早い時期に設置されています。臨床工学部には臨床工学技士の資格を有するものが35名(2022年10月現在)在籍し、手術部、集中治療部、ハートセンターなどの多くの部門業務に従事しています。また、夜勤体制による24時間常駐とし、人工心肺や心臓カテーテルに対しては休日・夜間にオンコール対応できる体制を整えています。当部では、臨床工学技士として全ての業務に従事できるスキルの習得を目指し、特に5年目までの技士に対しては5ヶ年計画の教育体制の下、育成を図っています。また、多くの技士が自己研鑽として学会発表や学会認定の資格取得、学位取得、職能活動などに個々に取り組んでいます。

部門の管理者

臨床工学部門では、部長、技士長(副部長)の下に副技士長、主任、副主任を配置しています。主任は各部門の業務を統括し、かつ緊密に連携をとることとしています。副技士長はそれらを統括します。

部門の組織運営

臨床工学部の運営は、「主任・副主任会議」にて業務に係る改善、提案のとりまとめを行い、「関連主任会議」で審議・承認されます。決定事項などについては、「ME連絡会」などで全体周知されます。
臨床工学部のシフトは、副技士長ならびに主任が配置を行い、日々のリーダー制の下、各部門業務における人員配置について調整ならびに采配します。
特定機器に係る医療機器の研修、保守管理状況を「医療機器安全管理(小)委員会」にて報告を行うため、5品目(補助循環装置、人工呼吸器、血液浄化装置、除細動器、閉鎖式保育器)に係る担当者を設けています。

5年目までの技士育成

臨床工学部に所属する5年目までの技士は、各業務に設定された基本業務Ⅰ・Ⅱ、専門業務Ⅰ・Ⅱを各業務における評価結果を踏まえながら、段階的に育成・習得を目指す方針としています。業務習得のため日々のローテーション、夜勤への配置等について、主任・副主任会議、関連主任会議で検討されます。