代表的な検査について

放射線部トップ > 代表的な検査について「消化管造影検査」

消化管造影検査

検査の種類

消化管造影検査は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の病気がないかどうかを調べます。通常はバリウムと呼ばれる白い液体と空気を注入もしくは飲んでいただき、臓器を膨らませた状態で粘膜にバリウムを付着させます。粘膜の状態がX線透視装置に写りますので、異常があるかないかがわかります。
最近のバリウムは味と香りがついており、ずいぶん飲みやすくなっています。

上部消化管検査風景 バリウム(右)と発泡剤(左)

食道・胃・十二指腸・小腸(上部消化管)

●前処置
検査の前日より食事などの制限をさせていただきます。胃や腸に食べものが残っていると異常との区別ができず検査が無駄になってしまう可能性があります。検査予約時に説明します注意事項を守るようにしてください。


●検査上の注意

  • 検査着を着用し、時計、めがね、ネックレス、湿布、エレキバンなどは外してください。
  • 胃腸の動きや胃液の分泌を抑えるため注射をします。人により眼がチラチラしたり、心臓がドキドキしたり、のどが渇いたりすることがあります。しばらくすると治りますが、検査後1時間程度は視力が低下することがありますので車の運転は控えてください。心臓が悪い方、前立腺肥大、眼が緑内障と言われている方は注射薬の種類を変えますので申し出てください。
  • 妊娠している可能性のある方は、X線の影響を考えて他の方法による検査をお勧めしています。
  • 身体をご自分で動かすことができない方は検査できないことがあります。

●検査方法
バリウムと発泡剤(飲むと炭酸ガスが出て胃を膨らませる薬)を飲んでいただきます。げっぷをしたくなりますが検査が終わるまでできるだけがまんしてください。 胃・十二指腸をくまなく観察するために、体を左右に動かしたり、台を上下に動かし、いろいろな角度から撮影を行います。指示に従って体を動かしてください。


●検査後
検査後はバリウムの影響で白い便が出ます。白い便が出ないときは主治医または放射線部受付にご連絡ください。人により便が硬くなりますのですぐに下剤を服用し、水分を多めにとってください。数日で通常の便にもどります。

大腸(下部消化管)

●前処置
検査の2日前から食事などの制限をさせていただきます。大腸に便が残っていると異常との区別ができず検査が無駄になってしまう可能性があります。検査予約時に説明します注意事項を守るようにしてください。


●検査上の注意

  • 検査着を着用し、時計、めがね、ネックレス、湿布、エレキバンなどは外してください。
  • 胃腸の動きや胃液の分泌を抑えるため注射をします。人により眼がチラチラしたり、心臓がドキドキしたり、のどが渇いたりすることがあります。しばらくすると治りますが、検査後1時間程度は視力が低下することがありますので車の運転は控えてください。心臓が悪い方、前立腺肥大、眼が緑内障と言われている方は注射薬の種類を変えますので申し出てください。
  • 妊娠している可能性のある方は、X線の影響を考えて他の方法による検査をお勧めしています。
  • 身体をご自分で動かすことができない方は検査できないことがあります。

●検査方法
肛門に管をさしこみ、バリウムと空気を注入して大腸を膨らませます。
大腸全体をくまなく観察するために、体を左右に動かしたり、台を上下に動かし、いろいろな角度から撮影を行います。


●検査後
検査後はバリウムの影響で白い便が出ます。白い便が出ないときは主治医または放射線部受付にご連絡ください。人により便が硬くなりますのですぐに下剤を服用し、水分を多めにとってください。数日で通常の便にもどります。

その他の検査

X線透視装置を使って他にもいろいろな検査を行っています。


  • 内視鏡との併用による大腸ポリープ切除
  • 内視鏡との併用による胆管や膵管の検査
  • 内視鏡との併用による小腸検査
  • 内視鏡との併用による食道静脈瘤の治療
  • 食道、胃、十二指腸、大腸の手術後の通過状態チェック
  • 手術時に留置したさまざまなチューブの位置確認やチューブ入れ替え
  • 腸重積や腸閉塞の治療
  • 誤って飲みこんだ異物の除去

ご不明な点がありましたら、検査担当者に気楽にご相談ください。