胎児治療説明
Fetal surgical interventions胎児薬物治療
胎児薬物治療とは
- ①胎児不整脈に対する母体薬物療法
- 赤ちゃんの中には不整脈を認める場合があります。不整脈の種類には上室性頻拍や心房粗動などの頻脈、または房室ブロックや洞性徐脈などの徐脈は、血液の流れが悪くなり胎児水腫(全身がむくむ)などが起こります。その結果早産や胎児死亡の原因となります。このような症状に対して母体に薬剤を投与し胎盤を通じて赤ちゃんに治療を行います。
- ②早産に対する母体薬物療法
- 全妊婦の約5%が早産になるといわれています。早産になると赤ちゃんは未熟性のため呼吸障害や脳出血などの合併症が発症します。そのような合併症を少しでも軽減するため出産前にステロイドを母体投与します。
対象疾患
- ①胎児頻脈や胎児徐脈症例
- ②妊娠34週未満で早産となり得る症例。
起こりうるリスク、フォローの仕方
【リスク】
母体に薬物の副作用が起こる。
【フォロー】
症例によって異なる。