概 要 | 本年度最後の医療技術部研修会は1年を通して、各部門の学術研究の中から代表的なものを発表していただきました。各部門の専門的な発表で難解な部分もありましたが、素晴らしい発表に技師(士)どおし互いに刺激し感化されました。 参加者数は検査部門42名・放射線部門24名・リハビリ部門17名・臨床工学部門16名で総参加数は99名でした。 |
---|
ABO血液型メジャー不適合成人生体肝移植におけるリツキシマブ投与例、非投与例の抗A・抗B抗体価の推移とFFPの使用状況
検査部門 輸血部 細川 美香技師
リツキシマブを移植2週間前に投与することで、抗体価がリバウンドを示すことなく、血漿交換も施行することがなかったことを報告した
Dual energy CT による SPECT 減弱補正
放射線部門 核医学検査室 山田 幸子技師
人工関節など目的臓器周辺に高吸収物質がある場合に、 Dual energy CT から減弱補正係数を求めることによって高吸収物質からの影響を除いた SPECT 画像が得られる手法があることを示唆した。
分岐部病変の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)における Ootical Frequency Domain Imaging 3D機能の有用性
臨床工学部門 心臓カテーテル室 瀧北 佳子技士
光干渉断層法 (OFDI) を用いることによって分岐部病変がより詳細に観察が可能になり、的確なPCIが実施可能になったことを紹介した。
オンコロジーセンター棟AYAルームの運用体制作りと実際の運用について
リハビリ部門 保健医療福祉ネットワーク部 東井 申雄技士
Adolescent and Young Adult (AYA) 世代の孤独を防ぎ、治療を意欲的に受けてもらうための支援ルームの開設に苦労したことや、これからの課題などについて紹介した。
日 時 | 2016年2月10日 |
---|
本年度をもちまして𡈽井医療技術部長は阪大病院を退官されます。𡈽井部長は平成20年4月に奈良県立奈良病院から当院の診療放射線部門に副技師長として就任され、平成21年4月から技師長・副医療技術部長を兼任されました。平成24年4月には当院医療技術部長に就任され、医療安全研修・疾患部位別研修・スキルアップ研修など、大胆な医療技術部の改革を勧められ、持ち前の陽気さと気さくな人柄で、主任者会や呑み会で技師(士)間の交流にも力を注がれました。
今回は𡈽井部長の永い技師生活や地道な学会活動を通して、後輩技師(士)たちに対して心することをお話していただきました。(6枚目画像、講演内容要約です)
参加者数は検査部門36名・放射線部門18名・リハビリ部門21名・臨床工学部門16名で総参加数は91名でした。
日 時 | 2016年1月21日 |
---|
新年を迎えた1月21日に医学部棟2階C講堂において、初めての試みとなる各部門で活躍する最新の装置や治療方法のトピックスを紹介する研修会が開催された。紹介された装置はこれからの医療の方向性が示され、部門超えて興味を抱くものであった。
参加者数は検査部門38名・放射線部門34名・リハビリ部門18名・臨床工学部門16名で総参加数は106名でした。
超音波検査装置(三次元画像描出など)検査部門 朝田 佳代子技師
従来の装置では取り込めなかった微細な血液流速画像を、モーションアーチファクトのみの除去が可能になり、流速の遅いフローを描出するSMI処理をする超音波検査装置を紹介。腫瘍周囲の微細な血流が描出され診断に大きく寄与される。
サイバーナイフ治療装置(ロボットアームを利用した放射線治療) 放射線部門 太田 誠一技師
ロボットアームを用い目的部位の形状に合わせ計画した線量分布に沿ってあらゆる角度からの追尾機能を備え、ターゲットに対し高精度(ピンポイント)にX線を照射できる放射線治療装置を紹介された。
運動麻痺に対する最近のリハビリテーション リハビリ部門 加藤 直樹技士
手指の能力を回復するために神経を刺激することで物を掴むことができるようになることや、歩行障害を回復するためのトレッドミル法やウェラブルロボットによる歩行補助等ニューロリハビリテーションについて紹介された。
ダ・ヴィンチ(遠隔ロボットアームによる内視鏡外科手術) 臨床工学部門 中西 一仁技士
三次元カメラにより、まるで患者の体内に入り込んだような鮮明な立体画像が得られ、自在に稼働する内視鏡鉗子を操作する手術支援ロボットを紹介。作業効率が向上し、出血が少なく傷口も小さく術後の入院日数も短くなった。
日 時 | 2015年12月3日 |
---|---|
場 所 | 医学部棟3階E講堂 |
12月3日に医学部棟3階E講堂において、疾患に対する各部門の取り組みや知見を発表する統合勉強会が開催されました。
今回のテーマは「脳疾患・Part2」ということで、各部門独特の切り口で発表していただき、大変興味深い勉強会になりました。
参加者数は検査部門32名・放射線部門28名・リハビリ部門21名・臨床工学部門18名で総参加人数は99名でした。
心原性脳塞栓症と臨床検査 検査部門 岸 可那子技師
心疾患の心房細動などに発生する血栓は比較的大きく、太い血管を閉塞し広範囲の機能障害に至る。血栓の発生機序と血液検査による判定のメカニズム。血栓が発生しやすい要因とその予防の講義
脳卒中の画像診断 放射線部門 東 丈雄技師
脳卒中の画像診断に求められる判断基準と治療方針の決定に迅速性が求められる。救命救急センターにおける血栓除去術の実際と機能回復に至るまでの現状の講義
心肺停止蘇生後低体温療法による脳障害治療 臨床工学部門 田原 卓矢技士
当院には低体温治療を目的とした装置として、サーモガードシステムとArctic Sun がある。VFに至る前に低体温による温度管理することが有用で、AHA・JRCのガイドラインや適応と副作用等の講義
脳卒中後の言語障害~失語症について~ リハビリ部門 浮田 弘美技士
失語症とは、聴く・話す・読む・書くことの機能を失う脳障害によるもので、一般的に判断が難しく認知症と間違えられることがある。
当院に来られる患者の実例をあげ、コミュニケーションや診断、治療の難しさを講義
日 時 | 2015年11月19日 |
---|
日 時 | 2015年10月29日 |
---|---|
場 所 | 診療棟L階カンファレンス室 |
概 要 | 10月22日(木)に医学部A講堂において循環器内科の平野先生より、「中性脂肪蓄積心筋血管症・一日でも早くこの難病を克服する」をテーマに講演していただきました。 |
---|
【議事要旨】
正常では心臓に蓄積しない中性脂肪が、心臓の細胞内の代謝異常によって脂肪が蓄積する疾患を平野先生が発見された。現在、遺伝的疾患として原発性で国内に4人、世界にも40人程度の希少な疾患であるが、特発性も発見されている。
この疾患の特徴は心臓を機能させるための中性脂肪は取り込めているが、それを使えずどんどん溜まっていく状況にあり、心臓移植を必要とする程に機能が低下することである。
疾患の原因をさまざまな手法を駆使して究明し、症状を改善するための食事療法等を考案し、現在は大阪大学で医師主導の治療薬の治験を実施されている。
今回の先生の講演を通じて、科学研究のプロセス(実験系の組み立て、仮説の立て方)や発想・着想のよりどころとモチベーションの在り方について学ぶことができました。「20回実験すれば19回は失敗だ」と言うことと、「初心忘れず、人のつながりを大切に、一日一日一歩ずつ」という言葉で講演を閉められた。ありがとうございました。
参加者数は検査部門40名・放射線部門26名・リハビリ部門21名・臨床工学部門15名でした。
※10月29日に診療棟L階カンファレンスルームにおいて、同内容のVTR研修を開催しました。
参加者数は検査部門30名・放射線部門17名・リハビリ部門18名・臨床工学部門2名で、本研修会の総参加人数は169名でした。
日 時 | 2015年9月17日 |
---|---|
場 所 | 医学部棟3階E講堂 |
日 時 | 2015年7月16日 |
---|---|
場 所 | 医学部棟3階E講堂 |
日 時 | 2015年6月17日 |
---|---|
場 所 | 診療棟1階リハビリテーション部フロア |
日 時 | 2015年5月27日 |
---|---|
場 所 | イノベーションセンター2Fスキルスラボ室 |
日 時 | 2015年5月21日 |
---|---|
場 所 | 診療棟L階カンファレンス室 |