日 時 | 2020年3月12日(木)17:30~18:30 |
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場 所 | 医学部講義棟1階 A講堂 |
講演内容 |
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IgG4関連疾患は病変へのIgG4陽性形質細胞の浸潤と繊維化、血清IgG4高値を特徴とする全身性疾患である。血清IgG4はIgG4関連疾患の診断、治療効果の判定、再発のモニタリングに有用とされ、近年注目されている項目である。今年度の個人目標として「測定試薬の基礎的検討を行い学会報告、論文投稿できるように準備する」を設定し、IgG4測定試薬の性能評価を行ったのでその内容について発表した。
臨床検査技師 金子 結
放射線部が今年度より担うこととなった臨床研究PETとして、治験薬の治療効果判定や、国内初である前立腺がんの特異的抗体を用いたF-18 PSMA-1007 PET、さらに、がん特異的な新規PETプローブであるF-18 NKO-035注射液の1st in human臨床試験を実施した。また、臨床研究PET利用料を徴収する制度を整え、今年度の利用料は508万円となった。
副主任診療放射線技師 佐々木 秀隆
これまで臨床工学部の業務の中で、血液浄化業務は一部のスタッフのみが関わる業務であった。しかし、多くの病院では血液浄化業務は、臨床工学技士の一般的共通業務として行われている一方で、集中治療領域や心臓手術においては必要不可欠な技術である。そこで、臨床工学部の全員の共通業務にすべく3つの改革目標を掲げ、1年間取り組み全員の共通業務とする一方で、医師が中心的に行っていた穿刺業務やアフェレシスの至適条件設定など医師業務のタスクシフティングも合わせて行った。
主任臨床工学技士 峰松 祐輔
入職後3年目の現在、スキルアップに加え人に伝える機会も増え、アウトプットに重点を置き、目標を設定しました。具体的には、実習生指導にてアドバイザーに相談しながらうまく指導できるよう目標を立てました.当初は指導内容や実習生の特徴が掴めず苦労しましたが、相談回数を増やし、実習生に適した指導や学生の学習目標の達成ができました。今回得た経験を今後も活かし、より良い指導につなげていきたいと思います。
理学療法士 古川 啓介
日 時 | 2020年2月6日(木)17:30~18:30 |
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場 所 | 医学部講義棟1階 D講堂 |
講演内容 |
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臨床検査の医療安全には適切な検体取扱いが重要であり、凝固検査では2016年に日本検査血液学会から発表された「凝固検査検体取扱いのコンセンサス」をもとに実施している。凝固検査は3.2%クエン酸ナトリウム採血管に規定量採血し、速やかに確実な転倒混和を実施後、適切な条件で遠心分離を行う。検査室に届く受付不可検体の90%は検体凝固、採血量不足と採血不良が原因であるため、適切な採血手技、検体取扱いを心がけることが重要である。
臨床検査技師 相原 健吾
当部では、2014年からインターベンション業務における清潔補助業務を臨床工学技士が担っており、デバイスの進化や新たな手術の開始に伴って、年々症例数は増加している。今回は実際に起こったインシデントから学んだ清潔補助業務での安全の取り組みや、医師からのタスクシフトとして、臨床工学技士がインターベンション業務に携わっていくことへの課題に関して発表した。
副主任臨床工学技士 宇田 大介
遺伝子はあらゆる疾患や健康の問題に関与しており、診療現場および医学研究においては、遺伝情報のもつ特殊性に応じた細やかかつ適切な対応が求められている。大阪大学病院遺伝子診療部では院内外の出生前診断、発症前診断への対応に加え、がんゲノム医療中核拠点病院および難病診療連携拠点病院としての機能にも深く関わっている。認定遺伝カウンセラーの活動の場と求められる役割、果たすべき責任は益々大きなものとなっている。
認定遺伝カウンセラー 米井 歩
放射線部では2019年度、新たな試みとして、医療安全教育に動画を導入することとなった。医療安全系を中心に各部署の動画作成班、院内HPへのeラーニング配信班など放射線部一丸となり作成した動画は、研修終了後のアンケート結果より教育用ツールとして印象に残りやすく、興味を持ちながら学ぶツールとしては効果的であることが示唆された。これら動画作成の経緯と取り組みについて紹介する。
主任診療放射線技師 山田 幸子
日 時 | 2020年1月9日17:30~18:30 |
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場 所 | 医学部講義棟1階 D講堂 |
講演内容 |
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装置更新に伴いVirtual Gridによるソフト上での散乱線除去と粒状性改善処理による被ばく低減が可能となった。また、検出器のDual構造により1shotでエネルギーサブトラクション画像が取得でき、さらに骨密度も専用装置なしで検査可能である。マンモグラフィではトモシンセシス撮影により任意の断層像が得られ、乳癌の発見率の向上に繋がっている。同装置では造影マンモグラフィも撮影可能である。
診療放射線技師 山本 由香理
一般的な遺伝子検査では、前処理(DNA抽出など)増幅(PCR)検出の順番に工程が進む。それぞれの工程で別の装置や設備が必要となり、また煩雑な操作が必要とされる。特にPCR試薬調整時には、コンタミネーションなど測定結果に影響を及ぼすリスクが大きく、また分析者の技術によっても結果が乖離するリスクが含まれる。このような問題点を解決し、誰でも簡単に同じ検査結果を出せるように開発された遺伝子解析装置「i-dnsyIS-5320](アイデンシーIS-5320)を紹介する。i-densyは遺伝子関連検査の病原体遺伝子検査・ヒト体細胞遺伝子検・ヒト遺伝学的検査のうち、ヒト体細胞遺伝子検査とヒト遺伝学的検査の項目を測定対象とし、SNP(SingleNucleotidePolymorphism:一塩基多型)やがんなどの遺伝子変異を解析できる。今回は骨髄増殖性腫瘍(MPN)の解析事例をもとに紹介させて頂く。
臨床検査技師 正司 浩規
今年度4月より阪大病院におきまして精神科作業療法が開設しました。阪大病院の精神科作業療法では、患者さんの心身の状態や特性を把握し退院後の生活につながるベースを整える、診察や検査場面以外での患者さんの様子を他職種と情報共有し支援に生かすという役割を担っています。精神科作業療法は作業療法士だけでなく、他職種の皆さんと協力し合ってこそ成り立つ仕事だと考え日々の臨床業務を行っています。
作業療法士 坪井 純子
着用型除細動器は非侵襲的かつ簡便に使用を開始でき、致死性不整脈に対して有効に除細動を行うことができる。当院での着用理由としては植込み型除細動器適応の可否が確定するまでの期間の使用や、植込み型除細動器の感染抜去・再植込みまでの橋渡しとして使用されている。昨年、診療報酬の改正も行われており、今後着用型除細動器の使用は増えていくと予想される。
臨床工学技士 川北 紘輝
日 時 | 2019年12月12日17:30~18:30 |
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場 所 | 医学部講義棟1階 A講堂 |
講 師 | 延原寿男(事務部長) |
日 時 | 2019年11月14日17:30~18:30 |
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場 所 | 医学部講義棟2階 D講堂 |
講 師 | 延原寿男(事務部長) |
日 時 | 2019年9月12日17:30~19:00 |
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場 所 | 医学部講義棟1階 A講堂 |
講演内容 |
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過度な飲酒によって引き起こされる消化器系の疾患は少なくない。急性膵炎や慢性膵炎の主な原因もアルコールの大量摂取によるものである。
膵炎の際に異常の見られる膵酵素特徴について紹介した。また、近年では早期慢性膵炎という概念が導入されている。体表からの画像検査で異常がなくても慢性膵炎を疑う臨床症状や所見が見られる場合は早期慢性膵炎の可能性を考えて検査を進めることが大切である。
傍島麻由(臨床検査技師)
膵腫瘍は無症状による発見が非常に稀であり、多くの場合、上腹部痛・背部痛・黄疸・体重減少などの自覚症状で発見される。膵腫瘍が疑われた場合まず行われる検査がCT・MRIであり、その画像情報により膵腫瘍の病期の診断、手術の可否などが決定される。今回は正常膵および膵腫瘍の画像を用いCTとMRIにおける撮像原理の違いによる画像の見え方、およびその特徴を発表した。
一ノ瀬世洸(診療放射線技師)
人工膵臓を用いた血糖管理は、安定した血糖管理ができ、術後感染症発生頻度の抑制、術後在院日数の短縮、入院費用の削減にも有用であり、また外科糖代謝において高血糖、低血糖、血糖変動をすべて容易に解決できる。平成30年度の診療報酬改正において施設基準も大幅に緩和され、多くの施設で測定可能な検査項目で使用出来るようになった。人工膵臓の外科糖代謝および栄養領域に果たす役割もさらに大きくなることが期待される。
清水 美玖(臨床工学技士)
術後の反回神経麻痺に対する摂食嚥下リハビリテーションについて発表した。耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、嚥下機能評価には嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査を用いており、声帯麻痺の患者様に対して、頸部回旋嚥下をしている場面などを供覧した。医師、看護師、放射線技師、薬剤師、言語聴覚士と多職種で嚥下カンファを行い、誤嚥性肺炎に注意しながら、嚥下リハビリに取り組んでいる様子について報告した。
加藤 智絵里(言語聴覚士)
日 時 | 2019年7月11日17:30~18:30 |
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場 所 | イノベーションセンター2階スキルラボ |
講 師 | 高度救命救急センター 酒井医師 |
日 時 | 2019年6月26日 17:45~19:00 |
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場 所 | 診療棟1階リハビリテーション部フロア |
テーマ | 患者動作介助法 |
日 時 | 2019年5月16日 17:30~19:00 |
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場 所 | 臨床検査職員室 |
テーマ | 新規採用者研修会 |
日 時 | 2019年4月11日 17:30~18:30 |
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場 所 | 医学部講義棟1階 A講堂 | 話題提供者 | 前田育宏(医療技術部長・検査部門長) |
テーマ | 医療技術部の2018年度活動報告 |
2018年度においては、医療機器安全管理室の担当者を増員し、医療技術部内の新しい組織として発足させることを検討し、更なる医療機器の安全管理を強化できる素地が整った。
そして、医療機器安全使用のための指針作りも検討し、より精度の高い医療機器管理を目指すこととなった。
また、有期雇用者について、入職後3年目に医療技術部統一の基準に則って評価して無期雇用に変更できる制度作りを検討した。これにより優秀な人材雇用が継続できる可能性が高まった。