第15回市民公開フォーラム「AYA世代のがんの患者さんたちへの支援」を開催しました2018年12月06日

　本院では、平成18年度から一般市民の方々を対象に、がん診療における種々のテーマについて「市民公開フォーラム」を行っており、今年度は12月1日に、「AYA世代のがんの患者さんたちへの支援」をテーマに開催しました。AYA世代とは、「Adolescent and Young Adult」の頭文字をとったもので、15歳～39歳の思春期・若年成人を意味しており、この世代のがん患者さんは小児から成人への移行期にあたるため、特有の多様なニーズがあり、それに応じた支援が必要とされています。

　前半では、水木満佐央化学療法部長の挨拶に始まり、AYA世代のがんやAYA世代のがん患者さんの特徴の説明に続いて、AYA世代のがん患者さんが直面する仕事・お金の問題や妊娠・出産に関する問題等について、医師や臨床心理士、社会保険労務士から講演を行いました。

　後半では、AYA世代のがん患者さんから、当事者としてがんと向き合う苦悩やそこから得た経験と現在の活動などについて、お話しいただきました。

　当日は、121名の参加者が講演に熱心に耳を傾け、「質問コーナー」では活発な質疑応答が行われました。実施したアンケートには、「AYA世代のがんについて、医療、心理、お金、そして経験者という多角的な話で大変勉強になった」「患者側、医療従事者側などさまざまな立場の方々の話を聴くことができ、とても有意義なフォーラムだった」「AYA世代がテーマだったが、世代に関係なく大切な内容が盛り込まれていたと思った」といった感想が寄せられました。

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市民公開フォーラムチラシ(1,150KB)