学会参加・発表

2010年度

国際学会

ポスター
日時 2011年3月14日~3月17日
学会名 6th World Congress on Pediatric Critical Care (シドニー、オーストラリア)
発表者 高橋りょう子
演題名 Pediatric in-hospital emergency calls in a multi-disciplinary university hospital
内容 国際小児集中治療医学会に参加しました。学会では、小児集中治療領域における知の共有をテーマに、小児特有の病態の治療・管理や、教育の在り方、アウトカム評価、集中治療における安全に関するディスカッションが行われました。私たちは、院内救急の小児例の分析をもとに、限られたリソースの中で早期発見・早期対応を担保するシステムの作成には現場の教育が不可欠であることを示し、医療安全管理者と集中治療専門の医療従事者が協力して教材作成とトレーニングを支援することが、現場の自律的な教育につながることを発表しました。
口演
日時 2010年9月29日~9月30日
学会名 Third International Paediatric Simulation Symposium and Workshops (スペイン、マドリッド)
発表者 高橋りょう子
演題名 Integration of story-telling and simulation to promote rapid response in pediatric wards
内容 国際小児シミュレーション学会に参加しました。小児の特性を踏まえたテクニカルスキルのシミュレーションが多く提示され、また、小児医療従事者に必要なノンテクニカルスキルの同定が提案されていました。私たちは、紙芝居型教材「Dr. Sherlie Shy(特別経費により作成)」を用いた小児医療従事者のコミュニケーション教育について発表しました。参加者からは、低コストで効果的に教育的メッセージを伝える方法であるとのコメントをいただきました。
その他
日時 2010年9月25日
学会名 Congrès National de la Société Française d'Anesthésie et de Réanimation 2010(フランス、パリ)
参加者 高橋りょう子
概要 フランス麻酔・蘇生学会に参加しました。フランス健康高等当局(La Haute Autorité de Sante, HAS)との共催シンポジウムでは、2011年からフランス国内ですべての医療従事者に対して義務付けられる、医療の質と安全の向上を目的とする卒後継続教育とその評価について、及びそのためのシミュレーションの整備等について情報提供があり、そのインセンティヴや評価の基準、学会の取り組み予定項目等について意見交換が行われました。
口演
日時 2010年8月30日~9月2日
学会名 SimTect Health(オーストラリア、メルボルン)
発表者 高橋りょう子
演題名 Development of a course with integration of story-telling and simulation to promote rapid response in pediatric wards
内容 オーストラリア医療シミュレーション学会主催のSimTect Health 2010に参加しました。本学会では、医療におけるチームトレーニングのさまざまな手法やその評価に関する研究が多く紹介されていました。私たちは、独自に作成した小児の状態悪化時の早期発見とコミュニケーションスキルをテーマとする紙芝居型教材「Dr.Sherlie Shy(特別経費により作成)」、及びこの教材を用いた小児病棟における急変時の患者評価とコミュニケーションの向上を目的としたプロジェクトを紹介し、小児病棟における急変の早期発見・早期対応(Rapid Response)の促進効果について発表しました。
その他
日時 2010年5月24日~27日
学会名 Games for Health(アメリカ、ボストン)
参加者 高橋りょう子
概要 米国医療のためのゲーム学会に参加しました。米国では、健康・医療領域へのゲームの導入に、ゲーム開発者及び医療従事者の双方から高い関心が集まっています。各国から、開発中の健康・医療に関するゲームが紹介され、ゲームを用いた教育の効果について発表が行われました。特に、1次・2次予防に関する患者教育、医療機関へのアクセス改善、運動・認知機能リハビリに関するセッションが盛況でした。
ポスター
日時 2010年4月20日~23日
学会名 International Forum on Quality and Safety in Health Care (フランス、ニース)
発表者 中島和江
演題名 Development of storytelling-styled educational materials to improve team performance for patient safety
内容1 国際医療の質・安全学会でポスター発表に選ばれました(アイスランドの火山爆発のため出席できませんでした)。医療安全教育を目的として、侵襲的処置に伴う患者アセスメント(鎮静を伴う処置における事前の気道リスク評価)及び急変対応に関するパワーポイントを用いた紙芝居スタイルの教材を開発し、これを用いて関係診療科の指導医により教育を実施し、参加者の評価を分析した結果を報告しました。
pdfDEVELOPMENT OF STORYTELLING-STYLED EDUCATIONAL MATERIALS TO IMPROVE TEAM PERFORMANCE FOR PATIENT SAFETY
ポスター
日時 2010年4月20日~23日
学会名 International Forum on Quality and Safety in Health Care (フランス、ニース)
発表者 清水健太郎
演題名 Analysis of hospital-wide medical emergency system by intensive care specialists in a Japanese university hospital
内容2 ヨーロッパの国際医療の質・安全学会でポスター発表に選ばれました(アイスランドの火山爆発のため出席できませんでした)。当院の院内救急「CPRコール」の紹介と早期対応の重要性について発表しました。

国内学会

口演
日時 2011年2月24日~26日
学会名 第38回 日本集中治療医学界学術集会(横浜)
発表者 新開裕幸
演題名 テクニカルスキルとノンテクニカルスキルを取り入れた『看護師の急変対応能力向上』教材の作成
内容 看護師を対象とした急変患者の早期発見や早期対応を適切に行うためのテクニカルスキルとノンテクニカルスキルを学習するためのビデオ教材を開発し、そのポイントについて報告を行いました。
その他
日時 2011年2月3日~4日
学会名 平成22年度大学病院情報マネジメント部門連絡会議(つくば)
発表者 長浜宗敏
演題名 シンポジウム:「診療情報管理士の医療の質・安全への関わり」-部門間連携とクオリティ・インディケータの精度管理-
内容1 阪大病院では病院機能評価Ver6の受審を期に従来のクオリティ・インディケータ(QI)の見直しと新たな項目の選定を実施しました。セッションでは、これらのデータ収集の過程で明らかになった問題や課題について、QIの精度管理の観点から考察し、診療情報管理士の医療の質や安全への関わりについて報告を行いました。
ポスター
日時 2011年2月3日~4日
学会名 平成22年度大学病院情報マネジメント部門連絡会議(つくば)
発表者 池辺良重
演題名 医療安全講習会の受講率向上を目指したe-learning systemの実用
内容2 医療法により年2回程度義務づけられている医療安全講習会は、医療機関に特化したものであり、病院運営上、この管理は必須です。当院において、医療安全講習会の受講率向上を目的として、集合教育に加えて、時間や場所等の制約を受けないe-learning systemを導入し、運用を開始した経験について発表しました。
その他
日時 2010年11月27日~28日
学会名 医療の質・安全学会 第5回学術集会(千葉)
発表者 中島和江
演題名 シンポジウム:日々の医療の質・安全活動を研究・報告につなげていくにはどうすればよいか? ~SQUIRE ガイドラインの紹介を含めて
内容1 「国際学会に行こう」という演題名で、医療の質・安全に関する代表的な国際学会、国際的に議論されている重要なトッピクス(低コスト・高品質、高品質を生むシステムデザイン、若手医師医療の質向上プロジェクト、科学的エビデンス抽出のための国際共同研究、医療の質・安全に関する論文フォーマットやガイドライン等)、国際学会に参加する際のバリア、参加するメリットや支援体制等について発表しました。
ポスター
日時 2010年11月27日~28日
学会名 医療の質・安全学会 第5回学術集会(千葉)
発表者 新開裕幸
演題名 看護師の急変対応能力向上に関する院内研修の構築
内容2 各部署で急変対応に関する教育的活動を行うことができる看護師の育成を目的とする院内研修システムの構築について発表しました。
ポスター
日時 2010年11月27日~28日
学会名 医療の質・安全学会 第5回学術集会(千葉)
発表者 上間あおい
演題名 患者安全への患者参加支援ツール導入における看護師へのインストラクション教材とその効果
内容4 患者参加支援ツール「いろはうた」ファイルを院内に導入するため、患者への説明を担当する看護師を対象とした、2種類のインストラクション教材(動画および紙媒体のファイル)を作成し、その効果について評価、発表しました。
口演
日時 2010年11月27日~28日
学会名 医療の質・安全学会 第5回学術集会(千葉)
発表者 池辺良重
演題名 複数ネットワークからのアクセスとユーザー情報管理の自動化を実現したeラーニングシステムの構築
内容6 医療機関にeラーニングを導入する場合、病院情報システムのネットワークのみならず複数のネットワークが存在しており、また、医療従事者の異動も多いことがシステム及び運用上の課題となります。そこで、(1)医療機関に存在する複数のネットワーク環境からアクセスできること、及び、(2)新規登録や異動等に際するユーザー情報の管理が容易であることを解決させる仕組みについて発表しました。
口演
日時 2010年10月26日~27日
学会名 第41回日本看護学会学術集会-看護管理(新潟)
発表者 團 寛子
演題名 看護師のインシデントレポートへの情報提供に影響を与える要因の分析
内容 インシデントレポートの情報を、医療の安全を確保するためのシステム改善や再発防止策の検討、教育・研修の資料などに活用していますが、多くの情報を提供してくれている看護師から、インシデントレポートに情報提供することを負担に感じるとの声も聞かれ、有用なインシデントの情報が提供されていない可能性が危惧されたため、看護師のインシデントレポートへの情報提供の現状を調査し、結果について発表しました。
口演
日時 2010年6月11日~12日
学会名 第12回日本医療マネジメント学会学術総会(札幌)
発表者 池尻 朋
演題名 医療安全への患者参加支援ツール「いろはうたファイル」の開発
内容1 医療安全において、治療の中心である患者さんの参加、そして医療者との協働はかかせないものですが、そのための機会を提供することは容易ではありません。そこで、患者さんの医療への積極的な参加と、患者さんと医療者のパートナーシップを支援するためのツールとして、「阪大病院みんなのにこにこいろはうたファイル」を制作し、その開発に至るまでの過程を発表しました。
口演
日時 2010年6月11日~12日
学会名 第12回日本医療マネジメント学会学術総会(札幌)
発表者 上間あおい
演題名 医療機関における職員特性を踏まえたeラーニングシステムの開発
内容2 医療機関で活用しやすいeラーニングシステムの要件を検討し、フルカスタマイズで新規開発したシステムの概要について発表しました。
ポスター
日時 2010年5月28日~29日
学会名 第14回日本医療情報学会春季学術大会(高松)
発表者 池辺良重
演題名 医療現場に適したe-learning systemのデザインとその実現方法
内容 大学・企業向けに多く市販されているe-learning systemを医療機関という特殊な環境に導入するには問題点があります。病院情報システムとの連携や医療従事者でも簡便に登録できる教材作成等、医療現場に適したe-learning systemの機能について発表しました。