教育の実施

2010年度

院内

研修医向け

研修医向け講習会「安全な診療のために(3)~医療安全における栄養管理の重要性」(2011.2.8)(50分)
(臨床研修医27人)
 栄養管理のための投与カロリー、蛋白量の設定方法や静脈栄養、経腸栄養法の講義をしました。特に、院内であっても低栄養病態から急変に至る可能性があることをリフィーディング症候群の臨床例を交えて説明しました。
研修医向け講習会「安全な診療のために(2)~小児の心肺蘇生」(2010.8.10)(50分)
(臨床研修医31人)
 平成22年度第1回セミナーでの要望に基づき、平成22年度第2回として「小児の心肺蘇生」講習を行いました。院内の急変対応に必要な情報を復習し、乳児のCPRと異物除去を実習形式で楽しくトレーニングしました。小児の心肺蘇生講習は初めての先生がほとんどでしたが、今後の診療に役に立つと思う、またこのような講習の機会があれば参加したいとの声を多くいただきました。
研修医向け講習会「安全な医療のために(1)~患者評価と情報伝達」(2010.4.27)(50分)
(臨床研修医47人)
 平成22年度の第1回として「安全な医療のために(1)~患者評価と情報伝達」について講義を行いました。テクニカルスキルとして患者の状態変化を早期に察知するための患者評価(1次評価と2次評価)と、ノンテクニカルスキルとして応援要請における情報伝達(SBAR)について解説をしました。参加型ツールであるクリッカーを用いたり、実際に患者評価や上級医への情報伝達を行ってもらい楽しく学習しました。小児の心肺蘇生コースの受講希望が多かったため、本講習会の場 を借りて、8月に実施を予定しています。
研修医イントロコース「医療安全」(2010.4.2)(40分)
(臨床研修医28人)
 臨床研修医に対して医療安全の7つのポイント(診療記録の記載、はじめてのこと等への対応、確認会話・情報伝達、確認、インシデントを経験した場合、重大インシデントへの対応、守秘義務、個人情報保護)を説明するとともに、「Just a Routine Operation(特別教育研究経費により作成)」を上映し、チームにおけるテクニカルスキルとノンテクニカルスキルの重要性について 講義をしました。研修医からは、この時期にこのDVDを見られたのはよかった、事故防止にノンテクニカルスキルが重要であることがわかった、具体的なコミュニケーションスキルを知りたい、教材開発に参加したい等の感想が寄せられました。

医師向け

消化器内科医局会(2010.4.13)(20分)
(消化器内科医師55人)
 鎮静を必要とする侵襲的処置における気道リスク評価の重要性とポイントについて理解を深めるために、消化器内科医長と協力して、アニメーション教材「勇足イサミ医師(特別経費により作成)」の上映と講義を行いました。セミナー後のアンケートでは、医局会において20分程度、医療安全に関する実践的な勉強をすることは有意義であり、今後もこのような機会を希望するという意見を多くいただきました。

看護師向け

段階別研修Ⅲ 急変対応コアナーストレーニング:部署におけるシミュレーショントレーニング
(延べ17病棟の看護師195人)
2011年 3月 7日: 血液・腫瘍内科病棟(看護師16人)
2月23日: 消化器外科病棟(看護師10人)
2月 8日: 泌尿器科病棟(看護師10人)
2月 7日: 消化器内科病棟(看護師10人)
2月 3日: 内分泌・代謝内科、免疫・アレルギー内科病棟(看護師13人)
1月26日: 眼科病棟(看護師10人)
1月25日: 小児外科病棟(看護師11人)
1月20日: 呼吸器内科、老年・高血圧内科病棟(看護師12人)
1月19日: 循環器内科、腎臓内科病棟(看護師11人)
1月13日: 神経内科、脳卒中科、SCU、皮膚科病棟(看護師19人)
2010年 12月22日: 産科、婦人科病棟(看護師12人)
12月21日: 放射線科、麻酔科、腎臓内科、整形外科病棟(看護師6人)
12月20日: 総合周産期母子医療センター(NICU)(看護師5人)
12月17日: 総合周産期母子医療センター(看護師10人)
12月16日: 神経科、精神科病棟(看護師9人)
12月14日: 移植・再生医療病棟(看護師12人)
10月26日: 耳鼻咽喉科・頭頸部外科病棟(看護師10人)
10月25日: 整形外科病棟(看護師9人)

 看護部 段階別研修Ⅲ 急変対応コアナーストレーニングの一環として、心停止患者に対する急変対応のシミュレーショントレーニングを実施しました。各病棟からの研修参加者が中心となり、ICU・高度救命救急センター・中央クオリティマネジメント部の看護師がコアインストラクター、インストラクターとして参画し、17病棟から延べ195人の看護師が参加しました。

多職種向け

医療安全セミナー(小児科、東西6階病棟、小児科外来看護師)~小児の呼吸不全の見方・考え方(2010.12.1)(60分)
(小児科医師・看護師30人)
 重症小児への早期対応のために、小児科病棟医長の協力を得て、小児医療センターの看護師を対象に、小児の呼吸に関する系統的評価と必要な対応についての講義とシミュレーションを交えたデモを行いました。終了後のアンケートでは、知識の整理になった、トレーニングの必要性を感じた、今後もこのような講義や実習に参加したいという意見をいただきました。
医療安全セミナー(輸血部、リハビリテーション部、臨床検査部)~救急カートの点検方法(2010.11.4)(2010.11.5)(30分)
 救急カート内の物品の確認および使用についての講習会を行いました。喉頭鏡の組み立て及び使用前チェックやモニターの装着、酸素配管の確認、除細動器の起動等を実際に行いました。特に救急カート使用頻度の低い部署にとっては重要だとのコメントをいただきました。
医療安全セミナー(小児外科、小児科、東西6階病棟)~転倒転落時の頭部外傷に関する小児の評価と注意点(2010.10.20)(60分)
(小児外科・小児科医師・看護師・その他21人)
 院内における小児の転倒転落への対応に関する理解を深めるために、小児科病棟医長の協力を得て、脳神経外科の香川尚巳先生に「小児の転倒転落時の頭部打撲に関する患者評価」をテーマに講義をしていただきました。アンケートでは、今後の安全な診療に役に立つとの意見とともに、9月のセミナーをもとにリスクマネジメント委員会で作成した「転倒転落後の評価・コンサルテーションフローチャート」の小児版の作成を希望する意見が多く寄せられました。 医療安全セミナー
医療安全セミナー(心臓血管外科、循環器内科、東西9階病棟)~転倒転落時の頭部打撲の評価と注意点(2010.9.14)(60分)
(心臓血管外科・循環器内科医師・看護師55人)
 転倒転落発生時の患者評価と初期対応に関する注意点について、脳神経外科の橋本直哉先生に講義をしていただきました。本講習会は、転倒転落評価・コンサルテーションWGにおけるディスカッションをもとに、循環器内科病棟医長、心臓血管外科病棟医長、東西9階病棟看護師長の協力を得て実現したものです。アンケートでは、転倒発生後の患者評価の方法がわかった、今後の臨床に役に立つとの意見が多く寄せられました。 医療安全セミナー
医療安全セミナー(整形外科医局会)~胸痛について(2010.7.12)(60分)
(整形外科医師・看護師36人)
 循環器疾患を専門としない部署における安全確保のために、整形外科病棟医長の協力を得て、入院患者における循環器疾患の評価と循環器疾患を疑う場合の対応について、先進心血管治療学講座(循環器内科)の橘公一先生に講演をしていただきました。セミナーでは、活発な質疑応答が行われ、セミナー後のアンケートでは、診療に役立つ内容について、今後もこのようなセミナーの機会を希望するという意見を多くいただきました。