視察・調査・研修

2013年度

国内視察等

日時 2014年3月7日
テーマ デジタルヒューマン・シンポジウム2014(日本未来館)
主催者 独立行政法人産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター
概要  本年のシンポジウムは、「生活機能変化に適応する社会:課題解決エコシステムとテクノロジー」をテーマに開催されました。招待講演では、Paul Macmillan氏(Global Industry Leader, Public Sector, DTTL)より、社会問題解決型経済(Solution Economy)の概要や取り組みの方法、Kate Carr 氏(President and CEO, Safe Kids Worldwide)より、子どもの傷害予防の活動と成果等の紹介がありました。研究発表では、デジタルヒューマン工学研究センターの各研究チームから、人々の生活のデータを取得し、製品化や健康、福祉に役立てるための研究や、子どもの傷害予防のためのコミュニティ参加型アプローチの実際例等が報告されました。機械やサービスと、それを実際に利用する人々の生活や環境を複合的に捉える視点が、さまざまな現場における安全推進のヒントになると感じました。
日時 2014年3月3日
テーマ トランスプロフェッショナル・リテラシー科研 講演会「ロボティクスと法」(大阪大学中之島センター)
主催者 大阪大学大学院法学研究科 トランスプロフェッショナル・リテラシーを備えた専門家養成基盤に関する模索的研究 (科研費基盤研究(A)[課題番号23240105]) 事務局
概要  トゥールーズ⼤学法学部(フランス)のジャック・ラリュー教授が招聘され、近年めざましい発展を遂げ、さまざまな分野で活用されている「ロボット」を法的にどのように位置づけ、その権利や責任をどう考えるのか、また、これに伴って発生する課題等の解説が行われました。参加者からは、ロボットの進化に伴って将来予測される問題に対して、予備的な対策を検討する必要性などの意見が出されました。
日時 2014年2月26日
テーマ 平成25年度日本人間工学会公開講座
「シリアスゲームの構築法と医療安全への応用」 (立教大学池袋キャンパス)
主催者 一般社団法人日本人間工学会
一般社団法人日本人間工学会安全人間工学研究部会
概要  日本人間工学会公開講座として、同学会会員および一般の参加者を対象に、シリアスゲームの構築法、近年の研究・開発動向の紹介があり、その後、医療安全教育への応用や評価に関する意見交換が行われました。
日時 2014年2月17日
テーマ 第22回 鉄道安全シンポジウム (ホテルメトロポリタン池袋「富士の間」)
主催者 東日本旅客鉄道株式会社
概要  本年は、東日本旅客鉄道株式会社の新しい安全の指針「安全計画2018」がスタートする年であり、本シンポジウムがそのキックオフの場として位置づけられていました。
 冒頭に「安全計画2018」の4本の柱として、①安全文化を根付かせる②安全マネジメント体制を磨く③着実にリスクを低減させる④安全設備重点計画を推進する、という方針が示されました。引き続き、「一人ひとりの力を伸ばす」「チームワーク」という視点から、グループ安全計画2018の実現に向けて、全国の支所等が先行的に実施している注目すべき取り組み事例が、講演やVTRで紹介されました。
 組織全体で安全に関する目標を共有し、全社的な活動を推進することに加え、各職場固有の課題に対して、自発的に問題解決を進めていく事例の一つひとつが大変参考になりました。
 なお、本シンポジウムでは、鉄道以外の領域における安全の取り組み事例として、本院の“Surgical Safety Checklist”(手術安全チェックリスト)の活動が紹介されました。
日時 2014年1月25日
テーマ 第6回 医療法務セミナー「医療事故調査制度の在り方とその対応」
主催者 セイコーメディカルブレーン株式会社
概要  梅村聡氏(医師、前参議院議員)から、医療事故調査制度について、平成19年12月に「診療行為に係る死因究明制度等について」医療紛争処理のあり方検討会が提示した内容と、平成25年5月に「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」とりまとめとして提示された内容について、解釈の仕方と異なる点についての説明がありました。続いて、井上清成氏(弁護士)からは、医療事故調査制度の在り方とその対応、とくに院内事故調査委員会の設置について説明がありました。
日時 2013年12月11日
テーマ 品質講演会 「信頼性・安全性の確保と未然防止」 
主催者 全日本空輸株式会社
概要  全日本空輸株式会社において、同社の航空機整備作業品質の向上ならびに不具合未然防止活動の活性化、安全性や品質に関わる知識の再認識や意識付けを行うことを目的として開催された、鈴木和幸先生(日本信頼性学会会長,電気通信大学総合情報学科教授)の講演会「信頼性・安全性の確保と未然防止」に参加しました。
 本講演ではまず、トラブルの未然防止の重要性や、そのための具体的な方法論に関する解説がありました。引き続いて、対策立案にあたって利用できる具体的なツールとして「故障モード」の分類リストや、「ユーザーの使用段階でのトラブルを未然防止するエラープルーフを考案するための表」等の紹介がありました。
 医療現場における安全に関する課題や対策を、品質管理の理論などを含むさまざまな視点から検討していくことの重要性について改めて考える機会を得ることができました。
日時 2013年11月30日
テーマ 平成25年度 第3回 地域フォーラム
『医療組織の安全教育~人を育てる医療安全研修会~』 (倉敷中央病院 大原記念ホール)
主催者 認定病院患者安全推進協議会
概要  本フォーラムでは、倉敷中央病院の医療安全研修会の概要や、武蔵野赤十字病院、横浜市立大学医学部附属病院における安全教育の実践の紹介がありました。医療安全管理者が、現場の安全活動を支援し指導者を育てる仕掛けや、ディブリーフィングのシミュレーション、事故想定訓練の実際が理解できました。特に倉敷中央病院の発表では、ワークショップ形式の研修により、参加した職員のリスク感性が磨かれ、各々の部署に持ち帰り活かしている様子が伝わってきました。
 パネルディスカッションのテーマは、「これからの医療安全教育」でした。規模や文化が異なる病院でも応用可能な、医療安全教育に関する仕掛けや仕組みについて、フロアから様々な意見が出されました。医療安全にチームで取り組み、全員が “やらされ感” からではなく、興味を持って達成感を高め合える教育を行うことがポイントであることがわかり、今後、当院で新たな医療安全研修会等を企画する上で、大変参考になりました。
 尚、当院からは、患者参加プログラム阪大病院「いろはうた」の実際と効果について報告しました。
日時 2013年11月28日
テーマ 平成25年度 医療安全に関するシンポジウム
~医療事故:組織で実践する事前対策と事後対応~ (サンケイホールブリーゼ)
主催者 厚生労働省 近畿厚生局
概要  本シンポジウムでは、医療事故発生を避けるための方策としての、医療メディエーション、患者参加、医療従事者、卒前教育について、また、発生してしまった事故に対する対応について、さらに同様の事故が起きないようにするための再発防止策について、知見を得ることができました。