教育の実施

2019年度

院内

研修医向け

研修医スキルアップセミナー 「実技で学ぶ緊急気道確保」(2020.2.25)(60分)
(臨床研修医14名)
 昨年度に引き続き、初期研修医が緊急気道確保が必要な際に適切に判断し迅速に対応できることを目標に、「実技で学ぶ緊急気道確保」をテーマとした研修医スキルアップセミナーを開催しました。麻酔科医師から外科的気道確保が必要な状況の判断について講義いただいた後、当部の中村京太(専門:救急医学)および高度救命救急センター医師がインストラクターとなりブタ咽頭を用いた輪状甲状間膜穿刺の手技を練習しました。参加者からは貴重な経験になった、実践に役立つ、といった感想がよせられました。

看護師向け

段階別研修Ⅰ 医療安全(2019.4.4)(380分)、(2019.4.5)(190分)
(新人看護師 109名)
 新人看護師を対象に看護部段階別研修Ⅰ(看護実践)「医療安全」(認知能力、指示伝達ツール、誤薬防止対策、患者確認、転倒・転落防止対策、互いに学ぶ、共に改善・システム等)について説明しました。現場で起こりうるインシデントについてクイズ形式の演習を行いました。また、実際に三方活栓の接続、ロードーズとツベルクリン用注射器の違いを手に取り確認してもらいました。
キャリア開発レベルIII AdvancedコースI「管理総論:看護管理が楽しくなる考え方」(2019.12.4)(180分)
(看護師 57人)
 臨床経験5年目以上の看護職員(院外参加者含む)を対象に看護部キャリア開発レベルIII(AdvancedコースI「管理総論:看護管理が楽しくなる考え方」)「医療安全におけるレジリエンス」についての講義を行いました。

薬剤師向け

医療リスクマネジメント(2019.4.18)(60分)
(薬剤部研修生・新人薬剤師 計16名)
 薬剤部研修生、及び、新人薬剤師に対して、「医療チームの安全を支えるノンテクニカルスキル:スピークアップとリーダーシップ」というタイトルで、テクニカルスキル(知識・技術)とともに重要なノンテクニカルスキルについて講義しました。「状況認識」や「意思決定」などの認知能力の限界について説明し、「Just a Routine Operation」の動画を用いて、ブリーフィングやスピークアップ(声かけ、意見具申)、リーダーシップとフォロワーシップが、多職種チームで安全な医療を提供するために重要であることを紹介しました。
医療リスクマネジメントと薬剤師の役割(2019.4.22)(60分)
(薬剤部研修生・新人薬剤師 計16名)
 当院の医療安全体制や、インシデントレポートの活用、院内全体でシームレスに情報が共有される仕組みについて紹介しました。また、大学病院間の相互チェック・ピアレビューや国公私大学附属病院医療安全セミナーの開催、国内・国際学会への参加について紹介しました。最後に、全国の医療安全に関わる医薬品に係る事例をもとに、医療安全への薬剤師の関わりについて具体的に紹介しました。

多職種向け

新入職員オリエンテーション(2019.4.1)(50分)
(臨床研修医・看護師・医療技術職員等 計191名)
 多職種の新採用者に対して、医療安全のための注意点(患者の確認、物の確認、患者と物の照合、ノンテクニカルスキル、患者情報の収集とカルテ記載・参照、知識の習得等)について説明しました。演習では、院内救急の際の応援要請の唱和を行い要請方法を学習しました。また、輸液実施のシミュレーションを通して患者確認における「同定」と「照合」の正しい方法について学習しました。

事務職員向け

新規採用職員オリエンテーション(2019.6.18)(30分)
(事務職員等 計34名)
 事務職の新採用者に対して、医療安全のための注意点(患者確認、患者と物の照合、確認会話、応援要請、インシデントへの対応等)について説明しました。演習では患者さんに診察券を返却する際の患者確認についてシミュレーションを行いました。