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胎児診断治療センター

胎児診断治療センター長あいさつ

センター長 北畠 康司の写真
センター長 北畠 康司

近年の医療技術の進歩により、妊娠中の母体と胎児の状態を正確に知ることが可能となりました。胎児になんらかの病気がある場合、その情報を迅速に得ることで、しっかりと準備を積み重ねて出生後の治療に向かうことができます。さらにいま、出生前から治療を始めることで、より良い予後が期待できる疾患も増えつつあります。このような胎児の診断・治療を進めるには、多くの専門診療科による協力が必要となります。
胎児診断治療センターは、胎児の疾患に関わるすべての診療部門が連携し、産まれてくるお子さんとそのお母さんにとって、よりよい治療を提供することを目指します。

診療内容

大阪大学医学部附属病院では、2015年10月より胎児診断治療センターを開設しました。
センター長は小児科診療科長、北畠康司、副センター長は産婦人科(保健学科(母性胎児科学教室)教授)、遠藤誠之が担当しています。大学病院の特性を生かし、出生前に診断された胎児疾患に対して、胎児期あるいは出生後に、高度な専門的治療、複数の診療科でのチーム医療を積極的に行っています。産婦人科、新生児科、小児外科、脳神経外科、口腔外科をはじめ、小児内科外科系の各専門分野にすぐに対応できる体制と、臨床心理士、遺伝カウンセラーなどの協力体制が整っており、胎児期診断症例が、北摂地域のみならず、大阪府下、京阪神から多数紹介されています。
具体的な診療内容は以下の通りです。

(1)胎児疾患の診断
様々な手法(超音波、胎児MRI、胎児CT、NIPT、羊水検査、絨毛検査、遺伝子診断など)を使用して出生前診断を行います。
(2)胎児疾患のスクリーニング検査
妊娠初期・中期・後期の胎児スクリーニング検査を行います。
(3)出生前カウンセリング
胎児検査後に、関連する診療科の医師による出生前カウンセリングを行います。
(4)胎児疾患の胎内治療
内科的・外科的胎児治療を行います。必要時には、全国の胎児治療施設へ円滑に紹介いたします。
(5)母体保護法に則った処置
必要時には、母体保護法に則った処置も行います。産科麻酔の併用や、臨床心理士による心理的サポート、遺伝子診療部で遺伝カウンセラーや臨床遺伝専門医による今後の展望についての遺伝相談なども積極的に行います。
(6)胎児疾患に関わる社会的問題に関すること
社会的・心理的サポートを行います。
(7)胎児疾患に対する先進的治療に関すること
子宮外胎児治療、胎児幹細移植など、日本では未だ実施されていない胎児治療についても、全国の胎児診断治療施設と密に協力しながら、前向きに検討し、導入を行います。

特徴

胎児診断治療センターは、大阪大学医学部附属病院ならびに歯学部附属病院の各科・部門・センターによる連携診療部門です。

連携科 産婦人科、小児科、小児外科、脳神経外科、泌尿器科、小児循環器内科、麻酔科、放射線科、口腔外科、遺伝子診療部、看護部、患者包括サポートセンター、総合周産期母子医療センター、小児医療センター、他

紹介時のお願い

受診される場合は、現在かかられている医院・病院からの紹介状が必要です。胎児診断治療センター受診希望として、本院の「患者包括サポートセンター」にご連絡いただき予約受診してください。あるいは、胎児診断治療センター受診希望として、毎週火曜日・金曜日の産婦人科内、胎児診断治療センター外来へ直接初診として受診してください。基本的に、受診していただければ全て診させていただきます。

※今までの産婦人科胎児外来は、胎児診断治療センター外来へ併合されました。
※皆様からのご紹介をスタッフ一同、心よりお待ちしております。

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外来受診のご案内

診療受付時間

初診 午前8時30分~午前11時00分
再診 午前8時30分~午前11時30分
予約再診 午前8時30分~午後3時00分

※阪大病院では初診の方は医師の紹介状が必要です。

外来診療日

月~金曜日

休診日

土・日曜日、祝日、
年末年始(12月29日~1月3日)

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