乳腺・内分泌外科

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診療内容

乳腺・内分泌外科 診療科長 島津 研三 の写真
診療科長
島津 研三

当科では、乳腺および甲状腺の良性・悪性疾患を対象に診療を行っています。乳癌に対しては、手術、薬物療法(内分泌療法、化学療法、分子標的療法)、放射線療法をエビデンスに基づき実施しています。手術に関しては、患者さんの病状や希望などを考慮し、温存手術や同時乳房再建を積極的に行っています。特に乳房再建手術は、形成外科と連携して、インプラント法(シリコンバッグを用いる方法)のみならず、広背筋や遊離脂肪皮弁などの自家組織を用いる再建方法も行っており、術後合併症の少ない整容性(美容的)にすぐれた手術を実施しています。乳癌手術前後あるいは転移・再発乳癌に対する薬物療法や放射線療法は、標準的治療(その時点で科学的根拠のある最も優れた治療)を安全に受けて頂けるよう、関係部署と協力しながら実施しています。また、新しい薬剤や診断法の開発を目的とした臨床試験・治験も積極的に実施しています。更に、甲状腺の良性・悪性腫瘍の手術や原発性副甲状腺機能亢進症に対する手術も、過大侵襲にならぬように各患者さんの病状に合わせて適切に行っています。遺伝性乳がんや遺伝性甲状腺癌などのような遺伝性の癌にも対応できるように診療体制を整えています。

特色

乳癌手術時の無駄な腋窩リンパ節郭清とそれによる術後の合併症を防ぐために、センチネルリンパ節生検を2種類の色素による併用法(必要に応じて放射線同位体を用いることもある)で年間200例以上に行っています。整容性向上を目指して、乳房温存術や一次乳房再建手術を積極的に実施しています(乳癌手術の約40%で再建手術を併用)。再建手術は、種々の再建方法に対応することができ、患者さん一人ひとりの病状や希望に合わせて選択・実施しています。腫瘤が大きい等の場合は、針生検による正確な病理診断(ホルモン受容体やHER2、Ki67の発現を含む)の結果を踏まえて、適切な術前薬物療法を行った後、手術を実施します。また、新薬の開発治験、更には、医師主導型の臨床試験も積極的に実施しています。甲状腺・副甲状腺の手術では、術中神経モニタリングや術中副甲状腺ホルモン測定などの検査を併用することにより、合併症の少ない安全な手術を実施しています。

紹介時のお願い

当科は、月曜日~金曜日の毎日、初診患者を受け付けています。ご紹介いただく際には、患者さんに紹介状を持参させて下さい(画像診断(フィルム、CD等)や病理標本(プレパラート)等の資料がある場合は、それらの資料も併せて持参させてください)。

外来スケジュール

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外来受診のご案内

診療受付時間

初診 午前8時30分~午前11時00分
再診 午前8時30分~午前11時30分
予約再診 午前8時30分~午後3時00分

※阪大病院では初診の方は医師の紹介状が必要です。

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休診日

土・日曜日、祝日、
年末年始(12月29日~1月3日)

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