摂食嚥下センター

診療内容

 摂食嚥下機能は、健康な方でも加齢により徐々に悪化していくことが知られています。ご病気の方、特にがんや脳卒中、循環器疾患、その他様々な拡大手術の術後の患者さんなどは、疾患により体力が奪われることでさらに摂食嚥下機能が悪化し、体重減少や誤嚥性肺炎の併発により元々の疾患の治療計画が遅れたり計画を変更せざるを得なくなることも稀ではありません。
 そのような摂食嚥下機能の障害、すなわち摂食嚥下障害に対応するには、多職種が連携して患者さんの診断・評価・指導・リハビリテーションなどを行っていく必要があり、そのため2022年4月1日より「摂食嚥下センター」が開設されました。開設によりシームレスな診療が実現され、従来よりも質の高い摂食嚥下診療ができるようになるとともに、元々の疾患の治療成績の向上にも繋がることを期待しています。

特色

 摂食嚥下センターでは、主に入院中の患者さんを対象に、摂食嚥下に関する検査や訓練、助言などを行っています。医師、歯科医師、言語聴覚士、看護師などの多職種が摂食嚥下診療に関わります。
 まずは、摂食嚥下機能の評価が不可欠なので、耳鼻咽喉科頭頸部外科外来あてに診察依頼をお願いします。嚥下内視鏡による評価を行い、個々の患者さんに対する助言、訓練内容、必要に応じてリハビリテーション科へのリハビリ依頼を行います。患者さんの情報は、嚥下カンファレンスで多職種間で共有され、適切な方針を提案いたします。
 外来診療については、嚥下機能改善手術・誤嚥防止手術を希望される患者さんや、当院通院治療中の原疾患による摂食嚥下機能の悪化を疑う患者さんについては、まずは耳鼻咽喉科頭頸部外科外来までご紹介下さい。

紹介時のお願い

 入院患者:月~金の平日に対応可能です。ご依頼は耳鼻咽喉科外来の入院中紹介経由でお願いします。全身状態が悪い患者さんの場合は、評価できないことがあります(例:意識レベルJCS=3 以上、必要酸素投与量6L以上、体温38度以上など)。その場合、状態が改善してから再度ご紹介下さい。
 外来患者:完全予約制ですのでご紹介の際は、患者包括サポートセンター経由で、細川(月・水)、野澤(火)の診療予約の手続きをお願いいたします。なお、他の病院で治療を受けている患者さんの摂食嚥下障害のフォローアップについてはお受けしておりません。また、外来での通院リハビリテーションは提供しておりません。

外来受診のご案内

診療受付時間

初診 午前8時30分~午前11時00分
再診 午前8時30分~午前11時30分
予約再診 午前8時30分~午後3時00分

※阪大病院では初診の方は医師の紹介状が必要です。

外来診療日

月~金曜日

休診日

土・日曜日、祝日、
年末年始(12月29日~1月3日)

交通アクセス・駐車場