診療内容

遺伝子診療部は、染色体や遺伝子の変化による先天性疾患から、生活習慣病のような多因子疾患まで、遺伝に関わるあらゆる相談に対応することを目的として、遺伝カウンセリング外来を中心に活動しています。また遺伝カウンセリングには臨床遺伝専門医、臨床心理士、認定遺伝カウンセラーなど複数のスタッフによるチームアプローチを基本としており、遺伝医学的な問題について、心理的、社会的な対応も行っています。症例カンファレンスを毎月行っており、遺伝カウンセリングの検討や遺伝に関わる最新の問題の討論などを行っています。また、院内での遺伝医学の普及のためのセミナーや、臨床遺伝専門医の研修も行っています。

特色

遺伝カウンセリングには臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーが立ち会い、説明文書を準備し、専門の面談室を使用しています。スタッフ以外に26診療科からの担当医が参加しており、多様な遺伝性疾患に対応できる診療体制をとっています。また、各診療科で実施可能な遺伝子検査、生化学検査について把握しており、遺伝カウンセリングに関わる種々の疾患の診断などにも院内で対応できるようになっています。

紹介時のお願い

関連施設からの紹介の場合、まず予約は来談を希望される方から直接下記の予約連絡先に電話していただくようにお伝え下さい。また、すでに得られている遺伝医学的な情報に関しては、紹介状を書いていただくことが望ましいです。ただし、紹介状がなくても遺伝カウンセリングの受診は可能な場合もあります。

外来スケジュール

一般の遺伝カウンセリング

当院では、先天性代謝異常症や神経・筋疾患・遺伝性腫瘍のほか、難聴や家族性パーキンソン病など、様々な遺伝性疾患に関する遺伝カウンセリングに対応しています。
診療の流れは、まず認定遺伝カウンセラーによるプレカウンセリングを行い、ご相談の目的やご希望などをお伺いした後、臨床遺伝専門医が加わって遺伝カウンセリングを行います。また、相談内容や必要に応じて、事前のご了解のもとに、疾患の専門医、臨床心理士・ソーシャルワーカーなどの他の専門家が同席することもあります。最後にポストカウンセリングで、遺伝カウンセリング後のお考えをお聞きし、必要に応じて次回の予約手続きを行います。

出生前遺伝カウンセリング

羊水検査や母体血胎児染色体検査（NIPT）などの出生前検査に関する遺伝カウンセリングを行っています。いずれも事前に当院産婦人科の受診が必要となります。 詳細は「更に詳しいご案内はこちら」より遺伝子診療部個別ホームページをご覧ください。

遺伝カウンセリング料（保険外診療）

遺伝カウンセリング（完全予約制）

• ※一部、保険適用が認められる場合があります。検査や他科受診の場合は別途料金が必要です。
• ※過去に受診歴のある方でも、中断がある場合や、相談内容によっては初診料金を申し受ける場合がございます。

遺伝サポート（ご連絡をいただけましたら適宜対応いたします）

【遺伝サポート】とは、遺伝に関する様々なご相談に幅広く対応するために新たに設けました。遺伝カウンセリングがどんなものか良くわからないけれど、遺伝のことで相談したい時に、遺伝カウンセリングにつなげるステップとしてこのサポートを設定（ご用意）しました。遺伝カウンセラーや臨床心理士などに、「遺伝や遺伝カウンセリングについて相談してみたい」と思われたとき、どなたでもお気軽にご利用いただけます。ご予約など詳細については遺伝子診療部までご連絡ください。

施設名：遺伝子診療部

予約電話：06-6879-6558 （月～金9:00～17:00）

統合診療棟6階　遺伝子診療部

オンコロジーセンター棟4階　カウンセリングルーム1・2