ハートセンター

診療内容

ハートセンター長 宮川 繁の写真
ハートセンター長 宮川 繁

ハートセンターは循環器内科・心臓血管外科が一体となって個々の患者様の病状を総合的に評価しより良い医療を提供するために2007年に設立されました。緊急症例から慢性疾患症例まで幅広く対応するために、内科と外科が緊密な連携をとっており、術前術後のカンファレンス、病棟回診、心臓移植や補助人工心臓の適応検討会などを合同で行なっています。
2009年には心臓リハビリテーション室が運営を開始し、2015年には心不全患者さんとご家族を対象にした緩和ケアチーム(心和チーム)が発足しました。急性期から慢性期まで質量ともに充実した循環器診療の提供を多職種で連携して行っています。
本院ハートセンターは、大きくわけて3つの特徴を持っています。

1)重症心不全治療・不整脈治療
本院は、脳死心及び心肺移植認定施設(小児・成人)・植込型補助人工心臓装置認定施設に指定されており、日本全国から多くの重症心不全患者さんのご紹介を頂いております。内科医・外科医がハートチームとしてそれぞれの得意分野で垣根を越えて協力し合い、基礎疾患鑑別や生存心筋評価とそれに合わせた薬物治療、心室再同期治療、不整脈アブレーション治療などの内科的診断・治療に加え、心室形成術や僧帽弁修復術、さらには補助循環、心臓移植などの外科手術を行い、日本の循環器学の最後の砦という社会的責務を果たすべく日々活動しております。また、iPS細胞治療を始めとした新たな治療法も積極的に取り入れています。重症心不全で移植医療を考慮され当院への受診が困難な場合は、内科医・外科医・移植コーディネーターからなるチームが往診を行っています。
2)弁膜症治療
今後も社会の高齢化に伴い増加が予想される大動脈弁弁膜疾患については、2010年に日本で最初に経カテーテル大動脈弁置換術を導入しました。以後、本邦に導入された全てのデバイスの臨床治験に参加し、これまで1000例を超える経験を蓄積しています。2018年には経皮的僧帽弁接合不全修復術(MitraClip)も開始いたしました。また、その他の弁膜症についても、小さい切開による手術(MICS)やロボット手術など侵襲度の低い治療法に積極的に取り組んでいます。
3)大血管、冠動脈治療
大血管(大動脈瘤/大動脈解離など)の治療は、人工血管置換術やステントグラフト治療(これまで2000例以上施行)を、緊急対応を含め多数行っております。また重症例・ハイリスク例の治療にも対応しており、臨床治験や臨床研究手術による弓部・胸腹部領域での開窓型/分枝型ステントグラフト手術も行っています。また、冠動脈疾患に関しては、複雑な病変にも専門的カテーテル技術を駆使して取り組んでいます。冠動脈バイパス手術においても、弁膜症治療と同様に、低侵襲手術であるMICSを積極的に適用しています。

外来受診のご案内

診療受付時間

初診 午前8時30分~午前11時00分
再診 午前8時30分~午前11時30分
予約再診 午前8時30分~午後3時00分

※阪大病院では初診の方は医師の紹介状が必要です。

外来診療日

月~金曜日

休診日

土・日曜日、祝日、
年末年始(12月29日~1月3日)

交通アクセス・駐車場