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臨床工学部(医療技術部 臨床工学部門)

スタッフ

部長(病院教授、大学講師) 高階 雅紀(医師)
副部長(技士長) 楠本 繁崇(臨床工学技士)
その他 臨床工学技士:36名

活動内容

臨床工学部は、平成10年1月に医療機器管理部門として、国立大学病院の中では最も早い時期に設置されています。院内の医療機器、特に使用頻度が高いものや生命維持に関わる医療機器の保守管理を主たる業務としています。当部が管理する医療機器の情報はすべてデータベース上で管理されており、購入から廃棄までの全期間、貸出・使用履歴や使用中点検履歴、保守点検・修理履歴などがいつでも確認できるようになっています。また使用中の医療機器の巡回点検やオンコールの対応なども行い、これらの医療機器が患者さんに対して正しく安全に使用されるよう、医師や看護師を対象にした教育啓蒙活動も行っています。臨床工学部には臨床工学技士の資格を有するものが37名在籍しており、保守管理をベースに手術部、集中治療部、放射線部、血液浄化部、未来医療センター、高度救命救急センター、一般病棟などでの臨床技術のサポートを行っています。手術部で行われる人工心肺装置を使用した心臓手術、集中治療部や血液浄化部などで行われる血液浄化療法や人工呼吸療法、放射線部で行われる心臓カテーテルによるインターベンション治療、心移植へのブリッジを目的とした補助人工心臓による心不全治療などにおいて、当部の臨床工学技士が医師や看護師とともに医療の最前線で活躍しています。

※臨床工学技士(Clinical Engineer:CE)という医療職種は、医師以外の診療補助に従事する看護師や診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士などと同じ医療技術者です。1987年に臨床工学技士が制度化されてから、まだ30年ほどの比較的新しい職種で、厚生労働省認定の国家資格です。厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて医師の指示の下に、人工心肺装置、血液浄化装置、人工呼吸器等の生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者で、近年の医療機器の目覚ましい進歩に伴い、医学的、工学的な知識を有する専門技術者です。

活動体制

部長、副部長のもと、臨床工学技士をMEセンター部門、手術部門に配置し、それぞれの部門の業務を統括しています。業務には各部門で対応ならびに部門間協力(夜勤2名体制など)で対応されるものがあります。スタッフの部門間異動にも対応できるよう、教育体制を構築しています。

手術部門
手術部門では、16名の臨床工学技士がおり、手術部、集中治療部での業務に対応しています。
MEセンター部門
MEセンター部門では、23名の臨床工学技士と5名の外注職員がおり、外来ならびに診療棟、CVCU、CCU、NICU、血液浄化部、高度救命救急センター、放射線部での業務に対応しています。

保守管理業務

手術部門では手術部、集中治療部で使用される医療機器の保守管理と設備管理を行っています。手術中に診断、治療を行う内視鏡装置や電気メス、ナビゲーション装置、ダヴィンチのような低侵襲治療装置や経皮的心肺補助装置(PCPS)、大動脈内バルーンポンプ(IABP)、補助人工心臓(VAD)、血液浄化装置などの大変重要な医療機器が多く、いつでも安全に手術ができるよう保守管理をしています。また、電源、空調、給排水などの設備も手術を行う上で大変重要なものであり、その稼動状況やトラブル時の初動対応をとっています。
MEセンター部門では、外来、診療棟、CVCU、CCU、NICU、血液浄化部、集中治療部、高度救命救急センター、放射線部などに機器の貸出・返却・保守点検・修理を行う中央管理体制をとっています。一部外注化することにより、中央管理体制の業務効率改善を図っています。また、CVCU、CCU、NICU、高度救命救急センター、一般病棟で稼動している人工呼吸器の使用中点検や外来・診療棟の除細動器(AED含む)、補助循環装置などの巡廻点検を行っています。この他、血液浄化部や高度救命救急センターで使用する血液浄化装置、NICUの閉鎖式保育器、高度救命救急センター、放射線部で使用する経皮的心肺補助装置(PCPS)、大動脈内バルーンポンプ(IABP)、心臓カテーテル関連機器の保守管理をしています。

ドクターヘリの写真

手術部業務

手術部門では医療機器と設備機器の保守管理を行う一方で、多科にわたる手術立ち合い、術中対応などの臨床業務にも対応しています。術中の医療機器トラブル発生時には速やかに対応できる体制を整えています。

TAVI

ハイリスクな大動脈弁狭窄症患者に対して、従来の大動脈弁置換術より低侵襲な術式として経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)が注目されています。
2013年10月よりEdwards社SAPIEN XTが保険償還され臨床使用できるようになり、当院においても飛躍的に症例が増え、デバイスの種類も増えてきました。
この手術において臨床工学技士は、ステント付人工弁のバルーンへの装着(クリンピング・ローディング)や術野でのデバイス介助、物品出しや補助循環対応の外回り業務を行っています。

保険償還されているTAVIデバイスの図

TEVAR/EVAR

ハイブリッド手術室にて行われるステントグラフト内挿術(TEVAR/EVAR)において、臨床工学技士はシース挿入時から器械出し看護師と交代し、デバイスに関連した介助をおこなっています。デバイス挿入後の止血閉創時には器械出し看護師と交代し、本術式において医師、看護師と協働しています。

Robotic Surgery

当院では2012年11月よりロボット支援下前立腺全摘除術を行っており、導入準備から積極的に関わってきました。臨床工学技士は術前準備、術中の周辺装置の操作、トラブル対応を行っています。

集中治療業務

手術部門では集中治療部における血液浄化装置、人工呼吸器、補助循環装置などを用いた治療の臨床技術サポートを行っています。MEセンター部門では、高度救命救急センターにおける血液浄化装置、人工呼吸器、補助循環装置などを用いた治療の臨床技術サポートを行っています。

血液浄化業務

手術部門では集中治療部におけるCHDF、血漿交換などを用いた治療の臨床技術サポートを行っています。MEセンター部門では血液浄化部、高度救命救急センター、ハートセンターなどにおける血液透析、血漿交換、吸着、LCAP/GCAP、CHDFなどを用いた治療の臨床技術サポートを行っています。また、安全な透析医療を提供できるように透析用水、透析液の水質管理を徹底しています。

心臓カテーテル業務

MEセンター部門では放射線部における成人・小児ならびに心臓移植後患者の心機能検査や冠動脈造影、インターベンション治療、電気生理学的検査、アブレーション治療、ペースメーカー植込みなどの臨床技術サポートを行っています。夜間・休日のオンコール体制をとっています。

補助人工心臓(VAD)業務

補助人工心臓の装着ならびに植込みの立会い、保守管理、患者さんへの教育などに対応しています。患者さんは装着ならびに植込み後、集中治療部において術後管理され、状態によってはCVCUならびに一般病棟へ転棟され、入院中の管理がなされることもありますので、手術部門とMEセンター部門が連携し、臨床技術サポートを行っています。
夜間・休日のオンコール体制をとっています。

補助人工心臓の写真

人工心肺業務

手術部で行われる心臓血管外科において使用される人工心肺装置の臨床技術サポートを行っています。夜間・休日のオンコール体制をとっています。手術部門とMEセンター部門が連携し、臨床技術サポートを行っています。

ハートセンター業務

MEセンター部門ではCVCU、CCUを含むハートセンターに常駐し、VAD業務、血液浄化業務などの臨床技術サポート、人工呼吸器や周辺機器などの保守管理業務を行っています。

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