腎臓内科

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診療内容

腎臓内科 診療科長 猪阪 善隆
診療科長 猪阪 善隆

腎臓が関連する全ての疾患に対して、工ビデンスに基づいた診療を行います。具体的には、健康診断などで見つかった血尿や蛋白尿などの検尿異常から、慢性腎臓病全般(IgA腎症・ループス腎炎等の慢性腎炎、ネフロ-ゼ症候群、糖尿病性腎臓病など)、多発性嚢胞腎をはじめとする遺伝性腎疾患、急性腎障害、また浮腫やナトリウム、カリウム、カルシウムなどの水分・ミネラル・電解質の異常も、診療の対象となります。腎炎やネフローゼ症候群などに対し、腎生検(2020年度45例)にて病理組織診断を行い、病態に応じた治療を行います。腎機能低下を伴う慢性腎臓病では、服薬治療と食事療法によリ"透析に至らせない"を目標に、看護師をはじめ薬剤師や管理栄養士など多職種連携のもとで腎蔵病療養指導を入院・外来の両方で行い、適切な水分・ミネラルバランス調節に取り組んでいます。
腎不全診療では、腎代替療法選択外来を設置し、患者さんの心身の状態や社会的な状況などを包括的に捉え、血液透析の導入、腹膜透析の導入と在宅医療との連携、泌尿器科との連携による腎移植治療を行い、全ての腎代替療法に対応しています。腎代替療法導入後も、治療や合併症の管理を行っています。

特色

IgA腎症に対しては、扁桃摘出(他院耳鼻咽喉科にて施行いただきます)とステロイド投与によって完全寛解を目指す治療を行っています。また、腎機能が急激に低下するANCA関連血管炎などに合併する急速進行性糸球体腎炎に対しては、ステロイドパルス療法、高用量免疫抑制剤投与や血漿交換などを用いた積極的治療を行っています。多発性嚢胞腎に対するトルバブタンや難治性ネフロ-ゼ症候群に対するリツキシマブ、ファブリー病に対する酵素補充療法など指定難病特有の治療も行っています。慢性腎臓病では進行を抑制するために多職種でのチーム医療に取り組んでいます。腎性貧血やミネラル・骨代謝異常の治療と管理、心血管病リスクの精査にも積極的に取り組んでいます。本院の血液浄化部では、血液透析のほか、血漿交換や免疫吸着など幅広く血液浄化に関する治療を行っています。

紹介時のお願い

毎日初診外来(午前診)を設けておりますので、紹介元医療機関より本院の患者包括サポートセンターを通してご予約ください。尿検査で明らかな蛋白尿や血尿を認めた場合や、腎機能を示す血液検査(血清クレアチニンやeGFRなど)に異常を認めた場合、腎臓に何らかの障害を来たしている可能性があります。いったん悪くなると元に戻らないことも多いのが慢性腎臓病(CKD)の特徴です。CKDの存在によって、末期腎不全のリスクが高まるだけでなく、心血管病のリスクも高くなりますので、早期のご紹介をよろしくお願いいたします。

外来スケジュール

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外来受診のご案内

診療受付時間

初診 午前8時30分~午前11時00分
再診 午前8時30分~午前11時30分
予約再診 午前8時30分~午後3時00分

※阪大病院では初診の方は医師の紹介状が必要です。

外来診療日

月~金曜日

休診日

土・日曜日、祝日、
年末年始(12月29日~1月3日)

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