緩和医療センター

診療内容

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センター長 江口 英利 教授

がんや重症心不全などの病気で治療中の患者さんが抱える様々な苦痛に対する緩和ケアを多職種が連携してサポートする緩和医療センターが、2019年4月1日より開設されました。
「緩和ケア」とは「生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者さんとそのご家族に対して、痛みやその他の身体的問題・心理社会的問題・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価・治療することによって苦痛を予防・緩和し、生活の質(Quality of life:QOL)を向上させるアプローチ」と定義されています。
従来は、緩和ケア=病気の治療法がなくなった方の終末期ケア、と認識されていましたが、現在では患者さんが生命を脅かす病気の診断を受けた時点から病気の治療と並行して早期に緩和ケアを取り入れ、患者さんやご家族の苦痛を緩和しながら治療や療養を行うことがすすめられています。
緩和医療センターが設立され、より質の高いケアができるようになるとともに、手術や抗がん剤など治療の向上にも繋がることが期待されています。

特色

地域がん診療連携拠点病院である当院では、2004年から緩和ケアチームを立ち上げ、主にがん患者さんを対象に痛みなどの症状や気持ちのつらさなどの緩和に長年取り組んできましたが、より多くの患者さんやご家族のニーズに対応できるように、また重症心不全などがん以外の病気の方に対する緩和ケアにも積極的に取り組んでいくために、3つのチームで構成される緩和医療センター(図1参照)を新設しました。

図1 緩和医療センターの構成
緩和医療センター
がん緩和ケアチーム 心不全緩和ケアチーム
(心和チーム)
小児がん緩和ケアチーム

※当院に緩和ケア病棟はございませんので緩和ケアの入院はお受けすることができません。当院にがんや心不全の加療で入院中の患者さんに対しては、ご希望があれば主治医と協力してサポートを行っています。

がん緩和ケアチーム

がん緩和ケアチーム

心不全緩和ケアチーム(心和チーム)

心和チーム

小児がん緩和ケアチーム

小児がん緩和ケアチームは、小児医療センターや本院で療養中のすべての小児患者さんやそのご家族、関係者の"からだ"と"こころ"のつらい症状を緩和する医療の提供を目的に2019年4月に発足しました。小児の緩和ケアでは、成人の緩和ケアと共通するところも多くありますが、小児の特性にあわせたサポートを行うことが重要です。主治医と連携して治療をすすめながら、患者さんにとってどのように時間を過ごすことが大切なのかをご家族と一緒に考え、患者さんに寄り添った緩和ケアの提供を行いたいと考えています。

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